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五感をフル稼働!最先端テクノロジー×アートの祭典で感性をアップデート

五感をフル稼働!最先端テクノロジー×アートの祭典で感性をアップデート

最先端のテクノロジーを駆使し、実験的なアプローチで都市実装するテクノロジーカルチャーの祭典「Media Ambition Tokyo」通称「MAT」が4月27日(火)から開催される。9回目を迎える今年は、感染拡大防止に配慮しながらリアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドな展覧会を実施。六本木を中心に、最先端のアートや映像、音楽、パフォーマンス、トークショーなどが展開される。とどまることを知らないデジタル技術の進歩を目の当たりにするだけでなく、気鋭のアーティストたちが今の世界をどのように見つめ、表現に昇華しているかもまた見どころのひとつ。この機会に五感をフル稼働させ、未来を感じさせるメディアアートを体感しよう。

多彩なジャンルのアーティストが集結

過去には小室哲哉とのコラボによりまったく新しい知覚体験を創出したり、LEXUSのテクノロジーを融合させて日本の伝統的な「思想」を形象化してみたり、今までにない斬新な試みを数多く発表してきたMAT。

今回も世界で活躍する気鋭のアーティストたちが集結。落合陽一、水口哲也、脇田玲、WOW、西條鉄太郎など多彩なジャンルを牽引する顔ぶれが揃い、進化していくテクノロジーをアートで繋げる。ここではメイン会場となる六本木ヒルズ・東京シティビュー(森タワー52階)で展示されるコンテンツを一部紹介しよう。

音×触覚×光の共感覚体験装置

シナスタジアX1 – 2.44

共感覚的な新たな体験を生み出す企業「Enhance」が、サウンドアーティスト・evalaとのコラボレーションで2019年のMAT開催時に出展した「シナスタジアX1‒2.44 feat. evala(See by Your Ears)」。2つのスピーカーと44個の振動子から成る、音と触覚と光の共感覚体験装置だ。今年は再びevalaとともに、新たな体験空間を提起するという。全身を包み込むように配置された振動子からの刺激と、聴覚と視覚がそれぞれ呼応して、今までに体験したことのない新たな感覚を呼び起こしてくれるはずだ。

投げ銭に反応!? ギミックが発動する神輿

仮想通貨奉納祭・サーバー神輿

市原えつこと渡井大己による作品「仮想通貨奉納祭・サーバー神輿」は「神事のアップデート」がテーマだ。世界中から仮想通貨を集めてリアルタイムで神輿に反映させ、集まった仮想通貨は「土地の豊穣」のために再分配する都市の新たな祝祭や伝承を創るプロジェクト。着金に反応してさまざまなギミックが発動するのだが、MATではアーティスト支援コミュニティアプリ「ArtSticker」バージョンとして出展する。アプリを使って投げ銭すると、神輿が思いも寄らないリアクションをするかもしれない。

想像力の、その先へ

演ずる造形

「制御できない現象との共演」がテーマの小野澤峻による作品「演ずる造形」は、新型コロナウィルスが一つのモチーフになっている。コントロールできないものとどう向き合えばいいのか――。人々が直面する普遍的な問題を、6つの球を使ってアートに昇華した。衝突しても元の軌道に戻り、また衝突を繰り返す。交わり続ける6つの球を見て、あなたは何を連想するだろうか。感性を研ぎ澄ませて鑑賞すると、想像力が豊かになるに違いない。

その他にも、トップアーティストによるコンテンツが盛りだくさんの本展。デジタルの技術革新はもちろん、それがアートに昇華したとき、表現の多彩さ、アーティストたちの目の付け所の面白さに圧倒されるはずだ。より深掘りしたければ、サテライト会場の代官山にも足を運んでみよう。最先端のテクノロジーとアートの共演を体感し感性をアップデートしたら、日常の風景が、世界の捉え方が、少し変化するだろう。

アイキャッチ画像:Fragment Shadow