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ル・コルビュジエとは何者だったのか?本人の言葉でその生涯をひもとく

ル・コルビュジエとは何者だったのか?本人の言葉でその生涯をひもとく

ル・コルビュジエがこの世を去る直前、本人に“承認”された伝記が、およそ半世紀を経て初めて邦訳された。前半は彼自身による回顧や手紙を中心にまとめられた年譜、後半は各種資料やリストとなっており、およそ600ページにわたってル・コルビュジエの精力的な活動が記録されている大作だ。20世紀を代表する建築家をひもとく、決定版の書籍といえるだろう。

ル・コルビュジエの評伝はいくつも存在するが、『ル・コルビュジエ みずから語る生涯』は、生前に本人が公式に承認したことで大きな価値のある一冊だ。冒頭、コルビュジエが信頼を寄せた若き編集者である原著者のジャン・プティに対し、「これはすばらしく、そして/有用で、必要なものです」と送ったメッセージも掲載されている。承認されたのは死のわずか10日前とあって、生い立ちから最晩年までコルビュジエの仕事を網羅できる資料集となっている。

建築、家具、絵画といった作品そのもののデータだけでなく、ル・コルビュジエ本人による言葉も数多く収録されているのも興味深い。恩師レプラトニエや親族への手紙、スケッチや写真等から構成された詳細な年譜と補足資料など、建築の可能性を追い求め格闘し続けた巨匠のパーソナルな部分に触れられる貴重な1冊だ。ル・コルビュジエとは何者だったのか。この書籍には、巨匠の伝記というだけでなく、人の生とは何か、死とは何かについて、改めて考えさせられる重厚な言葉が紡がれている。