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‘me’TIME NAVIGATOR[表参道・原宿編]

仕事を楽しむ人は働く街でどんな時間を過ごしているのか?ファッション・トレンド最先端の街である表参道・原宿で働く人に、ワークタイムの隙間やちょっとした時間の過ごし方、表参道・原宿とはどんな街かを聞いた。

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「人が集まる理由が目に見える、原宿。」 堀口周作 / (株)レプレゼント AWESOME STORE 店舗開発部

AWESOME STORE & CAFE(オーサムストアアンドカフェ)THE TEISYOKU SHOP(ザ テイショク ショップ)GOOD TOWN DOUGHNUTS(グッドタウンドーナツ)

トレンドの街・原宿では次々と話題の店ができては消えていく。今、急成長を遂げているAWESOME STOREはそんな原宿が拠点。日本各地を飛び回り、出店計画を担う堀口さんの目に見える原宿とはどんな存在?

今や全国に39店舗を展開する「AWESOME STORE」。高感度なライフスタイル雑貨を手軽な価格で提供するショップだ。今年だけで国内に21店舗(!)を出店している破竹の勢い。運営を担う株式会社レプレゼントで店舗開発/出店計画を統括するのは、店舗開発部部長の堀口周作さんだ。

堀口さんのある1週間の大体の流れは以下のよう。

「主に商業施設への新規出店や、業態変更の検討・契約や交渉がメインの仕事です。週一回くらいのペースで地方への出張もありますね。それ以外は基本的に原宿のオフィス・またはカフェ併設の原宿店での打ち合わせといった感じです」

MTG、商談、移動・・・とかなり忙しく、昼食をとる隙間を見つけるのも忙しそうだが、ランチなどはどうしているのだろうか?

「特に定時の昼休みというのが設けられているわけではないので、各部署でランチに行ったり、各々ですかね。僕は商談が多くて、社外の人とスケジュールを合わせるので、結果的に結構遅くなってしまったりします。週3くらいは外で食べているかな。GEMSという飲食ビルがあるんですけど、そこはよく行きます。中でも、①溶岩焼肉ZENIBA。ハンバーグが美味しくて、頻度高めです。」

Q-PLAZAの ②PIZZZERIA CANTERA というイタリアンは、社内のメンバーの人気も高く、堀口さん自身も同僚や部下と行くことが多いそう。

一人の時に重宝するのは ③THE TEISHOKU SHOP。定食屋さんにしては少し値が張るが、めちゃくちゃクオリティが高いと評判の店だ。休憩を取れる時間が不規則な堀口さんにとって、ランチが16時までやっていているのは嬉しいポイント。

仕事後は仲間と酒を飲んだりすることが多いというが、やはり原宿を離れ、渋谷や中目黒等に向かってしまうそう。

堀口さんにとって原宿はやっぱり仕事するだけの街なのだろうか。

デスクワークが多く、スケジュールもみっちり。あえてリラックスする時間を設ける隙間もない様子。では、どういう風にアイデアを得たり、リラックスしたりしているのだろうか?

「僕は自転車通勤なんですが、自転車に乗ってる時に そうやってアイデアやトラブルの解決方法などが浮かぶことが多いです。通勤が30分もないくらいですが、原宿の街を自転車で駆け抜けていくと気持ちよくてリフレッシュにもなる」

実は出勤だけでなく、ちょっとした商談の移動なら自転車で行くという堀口さん。自転車で走れば、人が多いところや新しくできた場所が目に止まる。

「人の流れがこうだな、とかこういう店増えてきたな、などは自転車で見ながら気づくことが多いですね」

徒歩で歩き倒すのは大変だし、車だと一瞬で通り過ぎてしまう。自転車はもしかしたら「街を見る」のはベストなのかもしれない。

仕事一辺倒なような生活だが、今はやりがいを感じていて、どんどん成長したいと考えている。

「休日も結構『人が集まる場所』に足を運ぶことが多いです。仕事をしていく中で、知識が足りないことを痛感することが多かったので、できるだけ多くのものや人や店を見て、学びたい」

④GOOD TOWN DOUGHNUTSはカフェの業態開発上勉強になったと言う。

「内装がかっこよくて、しかもやっぱりプロダクトもこだわりがある。原宿とか表参道にはそういう店が多い気がします。僕自身ニューヨークに留学していたことがあり、あのかっこいいアメリカの空気感を出せる出店がしたかった。」

そういう意味ではGOOD TOWN DOUGHNUTS は「本場のかっこいいアメリカをきちんと作りだせていて、なおかつ美味しい」という堀口さんのやりたいことをちゃんとやっているお店だ。彼が参考にするというのも頷ける。

「ライバル店というより、本当すごいなってシンプルに尊敬できるし、好きだから通いますよね。お客様の観察もしちゃいます(笑)」

通っているうちに刺激を受けて、また自分たちも新しいことをやらなければというモチベーションアップにつながるのだそう。

出店のみならず、業態開発にも携わった ⑤AWESOME STORE & CAFE はやはり愛着がある。クライアントを連れてきたり、ここで打ち合わせすることもあるようだ。だがここでもお客様の動向も、気になってしょうがない。

「なんで来てくれているのか、何を買ってくれているのか。そこへの興味は尽きないです」

自分たちの店は何がお客様に喜ばれているのか、何が足りないのかは、現場に来ないとわからないということなのだ。

「原宿は街全体がトレンドや今の日本の空気感を表していると思います」

確かに、流行のショップだけに限らず、「HARAJUKU」好きな外国人、原宿を目指して上京してくる若者、流行に敏感な人々の街の声。まるで原宿はそこにいる人たちを含めた、「街全体」が展示会のようである。日本のカルチャーの歴史を紐解いても、原宿は常にトレンドの中心であった。人が集まる場所には理由がある。それはそこに行ってみないとわからない。

堀口さんの仕事は、お客様の動向がベースになっている。だから、「原宿の空気に触れる」ために、自転車で移動し、無理やりでも外食するようにしている。確かに仕事を効率的にこなすだけなら、電車やタクシーで移動し、ランチは社内で済ますのが早い。

「時間は少ないけれど、街に触れなきゃいけないなとは思うんです」

「モノを売る」。その原点を常に考え続ける堀口さんにとって、「原宿を見る」ことはいい勉強になる。人が集まる場所の理由づくりに向けて、堀口さんは今日も原宿の街を全力疾走するのだ。

堀口さんオススメのお店
①焼肉ZENIBA
②PIZZERIA CANTERA
③THE TEISHOKU SHOP
④GOOD TOWN DOUGHNUTS
⑤AWESOME STORE & CAFE

 

撮影:きくちよしみ