「未知の食材を味わう冒険」をテーマに、昆虫食の魅力を探求するチーム「ANTCICADA(アントシカダ)」から、想像を超えた中華調味料が誕生した。うま味、塩味、甘味、辛味がしっかりとある万能調味料は、炒め物などのお手軽料理をワンランクアップさせるのにピッタリ。近年じわじわ話題の昆虫食からさらに踏み込んだ昆虫調味料を自宅に常備して、料理の幅を広げよう。
2020年6月4日(虫の日)に日本橋・馬喰町にレストランを開店したアントシカダ。
開店当初より、2種類のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や「旬の虫を使ったコース料理」を提供。昨今注目度の高い昆虫食であることに加え、そのおいしさから、店舗は連日満席と耳目を集めた。商品開発にも注力し、これまでも世界初のタガメのクラフトジン「タガメジン」や昆虫発酵調味料「コオロギ醤油」、コオロギを原料にした「コオロギビール」などを発売している。
そしてこの度、新たに中華風の昆虫調味料2種が登場。店舗の人気メニューにも使用される、ファンにはおなじみの味わいが家庭でも楽しめるようになった。
ひとつ目は「イナゴラー油」。
レストランでの人気メニュー「イナゴラー油チャーシュー丼」でも使用されているという同店定番のラー油だ。イナゴのディテールがしっかりと残るサクサク食感に、香味野菜のうま味と唐辛子の辛味、花山椒をはじめとしたスパイスの複合的なフレーバー。辛さの奥にスパイス由来のものとはまたひと味違う刺激が感じられる。
もうひとつは、高級調味料の代名詞、XO醬のアントシカダバージョン「カイコXO醬」。本来のXO醬といえば、干し貝柱に干しエビが味の構成要素だが、こちらは、たっぷり入ったカイコのさなぎがその味わいを深めている。カイコのさなぎにはエビに近い香味やうま味があるそうで、ここにタラ、ベーコン、香味野菜、ブランデー、紹興酒を加えたことで、絶妙な風味のバランスが整った。
昆虫そのままの姿に抵抗があれば、まずはオイルだけすくって取り入れてみてもいいだろう。こだわり抜かれたその味わい深さ、旨味のバランスに、きっと驚くはずだ。
やがて来る食糧難に向けて、注目される昆虫食。日本ではまだまだ受け入れがたい印象があるかもしれないが、デンマークの「noma」など、世界の一流レストランではすでに取り入れられている。昨今のフードロスという課題解決の一助になることも踏まえれば、一度試してみる価値はあるだろう。「おうち中華」を劇的に美味しくするものは、このくらい飛び抜けた食材なのだ。
商品名:「イナゴラー油」/「カイコXO醤」
内容量:各80g
価格:イナゴラー油1000円、カイコXO醬 1100円 ※税込み
販売場所:
ANTCICADAオンラインショップ(https://antcicada.shop)
ANTCICADA店舗 11:00〜15:00,17:00〜20:00
毎週日曜日コオロギラーメン営業等にて販売中。
RECOMMENDER:
白石 亜希子
Harumari TOKYO編集部