4月20日に開催される「築地市場春まつり 半値市」。”半値市”という名前の通り、築地場外市場の約300店が自慢の逸品を半額で提供する、年に一度の恒例イベントだ。
新鮮な魚介類をはじめとして、野菜や乾物、加工食品、日用品まで何でも揃う「東京の台所」こと築地場外市場。場内市場が豊洲に移った今でも、食事や買い物などが楽しめる人気の週末おでかけスポットだ。
今回ご紹介する「築地市場春まつり 半値市」に参加するのは、築地場外市場に軒を連ねる約460店のうち約300店。良い商品を知ってもらうきっかけになればと、見切り品ではなく自慢の逸品を半額で提供する。
「半値市」は2000年からスタートしたイベントで、毎年5万人以上が来場する。当然混雑必至で、人気商品はすぐに売り切れてしまう。しっかりと準備をして臨みたい。
まずは、開催前に下調べを。公式サイトに載せられている情報を確認しよう。当日にならないと、どの商品が半額になるのかが分からない店舗もある。現在公表されているのは、以下のような商品。
「築地 大志」のマグロの中落ち1パック 通常価格500円→250円
「築地 わたなべ」のアワビ 1個 通常価格500円〜600円→300円
「伊勢友」のアジの干物 1枚 通常価格200円→100円
また、食材だけでなく、食事を提供する店の「半値」にも注目。炙りにこだわった江戸前寿司を味わえる「つきぢ神楽寿司本店」では、厳選されたネタ9貫のセット通常3780円が、なんと1890円で提供される。
イベントは9時開始。開始時刻以前の買い物は業者の買い出しの妨げになってしまう。邪魔にならない程度に偵察したり、朝ごはんを食べながら買い回りの作戦を立てたりするのは問題ないので、少し早めに到着するのが良いだろう。案内所で配布されている場外市場全体の地図も手に入れておきたい。
持ち物は、保冷バッグがあると便利だ。氷や保冷剤は食材を購入したお店で貰えることが多い。足元は、動きやすいスニーカーか、思いきって長靴を履いてみても気分が上がるのではないだろうか。
築地場外市場と言えば飲食店などの業者の仕入れ先というイメージが強いかもしれないが、実は一般の人の日常利用にもおすすめしたい場所。
場外市場で買い物をする魅力は、食材に通じたプロたちの“築技”(つきわざ=築地の技)を直接聞けることにある。食材の調理方法や、下ごしらえ・保存に関する知識、目利きのコツまで。スーパーでは手に入らない、手に取らないようなものも、使いどころさえ分かれば、食卓に取り入れようと思えるのではないだろうか。
さらに、個人商店が多く、通い始めたら長く付き合えるのも魅力。まるで病院のかかりつけの医者のように、料理の悩みをなんでも相談できる心強い味方になってくれる。
このイベントをきっかけに、ぜひ築地を普段使いの場所にしてみてほしい。
エリア: | 東京 / その他 |
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住所: | 〒104-0045 東京都中央区築地4丁目16−2 千社額棟 |
公式WEB: | http://www.tsukiji.or.jp/ |
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