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ギャップに萌える秘密の“行きつけ”。ちょっと自慢したい、神泉の隠れ家「Sta.」

VOL.24 ギャップに萌える秘密の“行きつけ”。ちょっと自慢したい、神泉の隠れ家「Sta.」

神泉の路地裏にひっそりと建つ「Sta.」はとっておきの夜の行きつけスポットとしてリストアップしておきたい場所である。渋谷近くとは思えない洗練された雰囲気は、ひとりでも、デートでも、会食でも使える“万能なレストラン”。隠れ家っぽいその佇まいは「わざわざ行く場所」としての特別感を際立たせる。なのに、提供される料理は丁寧な“身近な”味。このギャップが、夜な夜な人々を「Sta.」へ呼び寄せる。

「ここ?」自慢したい、でも教えたくないグッドルッキングな隠れ家

神泉駅から徒歩5分。渋谷の中心というアクセスしやすい場所に、特徴的な看板の「Sta.」がある。外観はコンクリートの壁にステンレスのシルバーの扉と無機質。一見するとなんのお店だかわからないがなんだかクールでかっこよく、海外のギャラリーかなにかのようなルックスである。

恐る恐る入り口を開けるとまたそこは無機質な世界。打ちっ放しのコンクリートの壁に囲まれた急傾斜の階段が目の前に現れる。雑居ビルの小さな隠れ家バーに向かうようなその雰囲気は、“知る人ぞ知るお店”へ行くようで、少しだけテンションも高まる。会員制の秘密のレストランのようなドキドキ感があるのだ。

階段を登った先にはトンネル状の入り口。その奥に、お店らしき光景がやっと見えてくる。狭い入り口とは裏腹に、奥に広がるのは厨房とそれに面したずらっと並ぶカウンター席だ。

無機質な壁と対照的に間接照明の柔らかい灯が客席を照らしている。食事処としては日本ではなかなかない照度のお店だ。程よく暗い店内だが、お酒のボトルやおしゃれな花瓶など随所にインテリアのセンスの良さを見ることができる。
ひとりかふたりでの来店なら、迷わずカウンター席を選ぼう。

カウンター内の厨房ではスタッフがテキパキ調理をしている姿を間近に見ることができ、そのライブ感が心地よい。洗練された雰囲気ながら、街の食堂のようなノイズも持ちあわせるという、稀有な場所だ。

特別感のある場所でテンションをぐっと上げてくれながらも、いざ着席するとスタッフと目線の高さが同じになる。特別感は緊張感と紙一重だが、「Sta.」の場合、そこにどことなく安心感が生まれるのは、こういった小さなポイントの積み重ねなのかもしれない。ハイセンスなルックスと、安心感のある“中身”は行きつけにしたい店の重要なポイント。誰かに自慢したいような、でも秘密にしておきたいような存在だ。

 

途中駅でも、終着駅としてでも。毎日利用する“駅”のように

「Sta.」は“ステーション”を表し、駅をコンセプトにしているお店なのだそう。ここをきっかけに何かを知ってもらうきっかけになればと1階にはギャラリーも併設し、展示も行っている。
出発点、途中駅、終着駅。訪れる人それぞれに駅のあり方は委ねられていて、1軒目使いも、締め使いも自由。「とにかく気軽に日常使いする場であって欲しい」と、どんな使い方もできるようにしっかりとした食事メニューから軽めのおつまみ、デザートまでを用意している。

横に長く続くカウンター席は線路、入り口はトンネルと駅っぽい要素が散りばめられていることにも気づく。

 

“毎日でも来たい”源は、やっぱり料理。

Sta.の魅力は空間だけではない。ルックスの良さからは想像できない(失礼ながら)クオリティの高い料理やドリンクも大きな魅力だ。調味料から手作りで仕込んだ本格的な料理の数々と各地から取り寄せられたお酒をぜひ味わいたい。耳馴染みのよい料理の品々を、スパイスやハーブなど、少し手間を加えることによって、絶品の域に昇華させている。

「鶏とパクチーの手作り水餃子 ピーナツだれ(¥950 税別)」はSta.の人気メニュー。厚めの皮に包まれた水餃子はもちもち感がたまらない。少しエスニック風味の味わいは女性シェフならでは。なんと皮まで手作りだというからしっかり味わい尽くしたい。

ちょっと一杯…のお供にしたいおつまみ「蛸と蕪のマリネ 自家製粒マスタード(¥700 税別)」。大きめにカットされた具材がおつまみといえども存在感抜群。自家製粒マスタードは舌触りも楽しく、味付けだけでなく食感にも手を抜かないこだわりを感じられる一品だ。

ドリンクは「シナモンとアニスのスパイスレモンサワー(¥700 税別)」で“いつものレモンサワー”とは一線を画す体験をしよう。シナモン、アニス、さらに中華料理によく使用されるという五香粉などのスパイスが入っており、口に含むと芳醇な香りが広がる。甘さはほとんどなく、すっきり爽やかな後味が特徴的だ。

生ビールはすべてクラフトビール。そして無添加・自然派のナチュラルワインなどドリンク一つ一つにも丁寧なこだわりを感じる。“手づくり”のこだわりの料理にあわせるなら、ドリンクも“手づくり”のマインドを選べるのがいい。「Sta.」の“中身”のこだわりは、その無機質な外観との対極にある「あたたかさ」なのだろう。

2階のカウンター席にはおひとり様も多いが、3名以上のグループには実は3階のテーブル席が用意されている。ガラス天井なので夜の闇がそのまま店内へ入り込む。高い天井の開放的な雰囲気は、まるで海外のおしゃれなペントハウスのようだ。友人同士、ここで夜が更けるまでおしゃべりを楽しみたい。海外ドラマさながらの女子会も、思い切りハマるシチュエーションだが、やはり“お箸で食べる身近な料理”がテーブルに並ぶのが憎い。背伸びしない大切さをわかってくれている。

いずれの客席も夜の街の街灯の様に必要以上に照らすことのない照明が印象的だ。ワクワクする秘密基地のような特別感を体感するなら断然夜がいい。
18時のオープンと同時に予約席以外はほぼ埋まるといい、狙い目は20時前後だというから覚えておきたい。

 

取材・文:森田文菜
撮影:きくちよしみ

MORE INFO:

Sta.

エリア: 東京 / 渋谷
住所: 〒150-0044 東京都渋谷区円山町11−7
営業時間: 月曜日 11:30〜14:0018:00〜23:30
火曜日 11:30〜14:0018:00〜23:30
木曜日 11:30〜14:0018:00〜23:30
金曜日 11:30〜14:0018:00〜23:30
土曜日 11:30〜14:0018:00〜23:30
日曜日 11:30〜14:0018:00〜23:30
祝日 11:30〜14:0018:00〜23:30
定休日: 水曜日