昨年、建替え期間を経てオープンした渋谷PARCO。その中にある29の飲食店が、テイクアウトを開始した。店内でしか食べられなかった料理や、渋谷PARCO限定のメニューなどラインナップも豊富。今回はその一部を紹介しよう。
以前も紹介した、“クラブクアトロ”運営のミュージックカフェ&バー「QUATTRO LABO」。カレー通としても知られる、ミュージシャンの小宮山雄飛氏が考案した「レモンライス」を、テイクアウトメニューとして数量限定で販売している。さまざまなスパイスや米をレモン果汁と炒め合わせた人気料理で、カレーソースや副菜のトッピングで味の変化も楽しめる。暑い時期にぴったりの、レモンの爽やかな香りが食欲をそそる一品だ。
東京中のフーディーたちが注目する森枝幹シェフが手がけるタイ料理レストラン「chompoo(チョンプー)」では、さまざまなテイクアウト料理を展開。揚げ春巻きや豚チャーシュー、エビサラダなど盛りだくさんな「12種のタイのお惣菜弁当」から、タイ料理の定番メニューである「ガパオライス」や「カオマンガイ」まで、本場の味がお店同様お弁当でも楽しめる。海外旅行ができない今、タイ気分を味わうのに最適だ。
ドイツ料理をカジュアルに楽しむビアダイニング「SCHMATZ Beer Dining」では、ザワークラウトのタルタルソースでドイツ風にアレンジした「ビアチキンからあげ弁当」など、テイクアウト用に弁当を用意。お弁当のほかにも、肉厚でジューシーなソーセージをはじめ、ビールが飲みたくなるドイツのソウルフードが揃う店内メニューがすべてテイクアウト可能だ。
店内で提供している、国内外の珍しいクラフトビールが持ち帰り可能に。一杯だけ飲むならプラカップ、みんなで飲むならグラウラーで、など必要な量にあわせて容器を選べるのも嬉しいポイントだ。人気メニュー「ハムカツエッグ」を含むビールと相性抜群のおつまみも全品持ち帰りOK。盛り合わせの要望にも答えてくれるので、マンネリ化してきた宅飲みも楽しくなること間違いなしだ。
栄養価が高いのに環境負荷の低い今話題の昆虫食や、カジュアルなジビエ料理が楽しめる居酒屋「米とサーカス」。初心者でも食べやすい癖のない北海道産のエゾ鹿煮込みハンバーグや、ウサギ肉やワニ肉を使った唐揚げが人気だ。昆虫食なら、イナゴなどの佃煮と餡をトッピングした「MUSHIだんご」や、コオロギを使ったパティの「BUGバーガー」などが持ち帰り可能。この機会にぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。
ヴィーガン料理を提供する「FALAFEL BROTHERS」では、豊富なメニューがすべてテイクアウト可能だ。ヘルシーなのにしっかり満腹感を味わえる。渋谷PARCO店一番人気のボリューム満点サラダボウルや、男性のリピーターが多いグルテンフリーのライスプレートがおすすめ。ヘルシー志向なのにボリューム満点の料理は、テイクアウトでジャンクフードを選びがちな人にこそ、食べてほしい逸品だ。
梅雨が明ければ夏本番。せっかく天気がいい日が続くのだったら、テイクアウトした料理を家やオフィスで食べるのはもったいないと感じる人もいるだろう。
そんなときは10階にある屋上庭園がおすすめ。渋谷の街を一望できる開放的で静かな空間は、渋谷の中心にいるとは思えない、ゆったりとした空気が流れている。無料で誰でも使えるテーブルと椅子が揃っているので、晴れた日は青空の下で料理を楽しんでみては。