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HOME SPECIAL ‘me’TIME NAVIGATOR[中目黒編] 「中目黒は歩くたびに無数のストーリーを発見出来る街」川上シュン/artless.inc 代表
「中目黒は歩くたびに無数のストーリーを発見出来る街」川上シュン/artless.inc 代表

VOL.3 「中目黒は歩くたびに無数のストーリーを発見出来る街」川上シュン/artless.inc 代表

国内外で数々のブランディングを手がけるアートディレクターの川上シュンさん。彼が思う、小さなお店が多い中目黒の面白さとは?

そのオシャレな外観では、パッと見、コーヒー屋さんか? ギャラリーか? 一瞬迷う。でも奥にはデスクがあるので、オフィスなのか・・。

実は、ここはオフィスでもあり、カフェでもある。

中目黒の高架下、一際目を引く外観「artless.inc」代表の川上シュンさんにこの街の魅力や過ごし方の話を聞いた。

「artlessというブランディングの会社です。エントランスに、誰でも入れるカフェを作ったので、カフェでもありますね」

仕事の内容としてはブランディングのクライアントワークがメイン。
大体社内では大小・長中短期合わせて20くらいのプロジェクトが常時動いており、そのうち半分くらいは海外案件だそう。

「グラフィックから建築まで、いわゆるデザインと呼ばれる領域のアートディレクションしています。最近で言うと、hotel koe の1-3Fをサポーズデザインオフィスの谷尻さんと一緒にアートディレクションをしました。
‘このブランドはどうあるべきか’ということを常に頭において、それをどうヴィジュアルとして表現していくかをあらゆる角度から考えていくのが僕らの仕事です」

以前は代官山と原宿に分かれてオフィスを構えていたが、中目黒高架下の開業(2016年秋)に合わせ、全ての機能を中目黒に移動した。

「東京のトレンドの最先端からの距離が絶妙なんですよ。歩けばすぐに表参道代官山の都会がある。なのに中目黒には少しカジュアルダウンして、リラックスできる下町の空気感がある。どうしても東京のトレンドが感じられなくなる場所は嫌だとは思うんです。常に`東京’でありたい。でも、もう少しリラックスして働きたい。そのバランスを保てるギリギリの距離が中目黒かなと僕は思います」

朝は大体10時くらいから、事務所か隣の自社運営のカフェにいる川上さん。

仕事中は実はあまりスキマ時間はなくて、ランチは近所の ①Soup Stock Tokyo を社食のように使っている。社内外の打ち合わせが多いので仕事中の外出時間はあまり作れない。

なので、多忙な川上さんが街に出るのは「仕事前のスキマ時間」、つまり誰にでもある「出勤時間」。その時間をとても有意義に感じている。

「代官山のログロードから中目黒までを歩くのが好きですね。天気が良い日は歩いてきます。速く歩けばすぐ着いてしまう距離なんですが、街を観察しながらあえてゆっくり歩く。雰囲気は下町っぽさがあるんですが、突然新しいものができたり、開発が始まって街の風景が変わっていったり。日々の街の変化がリアルに見えるので、ほんの30分の間でも、すごく面白いです」

出勤は家を出て職場に行くこと。最短ルートを最短時間で行くところを、散歩も兼ねることでたくさんのお店と出会えるのだという。

「代官山になってしまいますが、②スターバックスのリザーブド は3席しかないがベストですね。コーヒー豆のチョイスが素晴らしい。さすがスターバックスという風格すらあります。

オニバスコーヒー はこれが外国人の友達を連れていくことが多いですね。日本のサードウェーブのムーブメントを作り上げてきた店であることを語りながらコーヒーを飲んで、体感してもらう。

ブルーボトルコーヒー も、哲学の感じる店作りなので、知人を連れて行きます。(出店の)5店舗目に中目黒を選んだことや、彼らの店づくりにかけるこだわりなどを店を見ながら語っています。

SIDE WALK STAND の豆はメルボルンのALLPRESS使っているので好きですね。まるでメルボルンにいるような感覚になるというか。完全にブランディングなんですが、やはり川沿いのロケーションもあり、誰かをよく連れていくお店です」

川上さんにとって、味が美味しいとか好みというのももちろんあるが「その背景や語れるかどうか。誰かを連れて行って、何がおすすめなのかを伝えられること」がポイントになっているようだ。
そして、そこに行った時に面白い話ができるかどうか、「ストーリー」や「フィロソフィー」を感じるお店に惹かれるという。

「へぇ、面白い」と共感を生むことができるその店独自の話のネタがたくさんあり、その話を聞いた誰かが、また他の誰かに語り継いでいくことでブランドが作られていく。

「仕事柄かもしれませんが、背景のないブランディングは強さがないと思っています。だからこそ客の立場になった時に語れるネタが多い、ストーリーがあるお店は好きだし、中目黒はそのストーリーがあるお店が結構多いなと感じています。
銀座や表参道などの都会と離れている分、商業的な見地というよりは街を見るのが楽しいし、仕事にも活きていきますね」

仕事の前に中目黒と代官山の間を歩くことで、様々なお店のストーリーを感じ、自身の仕事にまつわるひらめきに繋がる。そう、川上さんにとってはインプットの時間なのだ。

「『川』というアイコンがあることによって地理的にも創造しやすく、川沿いから街が発展する。例えば代官山につながるコースの中で、コンパクトな洋服屋や、小さなコーヒー屋、食文化が発展していく。そういう意味では中目黒ってすごく面白い街だと思います。」

小さなお店が持つ、それぞれの‘誰かに伝えたくなる’ストーリー。それは大切にしているこだわりや独自の歴史などオリジナルの価値を持っているということ。受け取ったストーリーは、共感してまだ誰かに伝えたくなる。そんな「こだわり」のあるお店が多い。

中目黒がカルチャーの街と呼ばれるのはそんなところから来るのかもしれない。川上さんのスキマ時間は、短い散歩時間の中で発見するカルチャーとの触れ合いなのだ。

川上さんのオススメのお店
①Soup Stock Tokyo 中目黒高架下店
②STARBUCKS COFFEE RESERVE 代官山蔦屋書店内
オニバスコーヒー
ブルーボトルコーヒー
SIDE WALK STAND

【関連記事】
中目黒のカフェ13選。コーヒーに美味しいランチ、ソファやテラスが人気のカフェなどを厳選

MORE INFO:

artless craft tea&coffee

エリア: 東京 / 中目黒
住所: 〒153-0051 東京都目黒区上目黒2丁目45−3
電話番号: 03-6434-1345
営業時間: 月曜日 11:00〜19:00
火曜日 11:00〜19:00
水曜日 11:00〜19:00
木曜日 11:00〜19:00
金曜日 11:00〜19:00
土曜日 11:00〜19:00
日曜日 11:00〜19:00
祝日 11:00〜19:00
定休日: 不定休
公式WEB: http://www.craft-teaandcoffee.com

ONIBUS COFFEE 中目黒

エリア: 東京 / 中目黒
住所: 〒153-0051 東京都目黒区上目黒2丁目14−1
電話番号: 03-6412-8683
営業時間: 月曜日 9:00〜18:00
火曜日 9:00〜18:00
水曜日 9:00〜18:00
木曜日 9:00〜18:00
金曜日 9:00〜18:00
土曜日 9:00〜18:00
日曜日 9:00〜18:00
祝日 9:00〜18:00
定休日: 不定休
公式WEB: http://www.onibuscoffee.com/

ブルーボトルコーヒー 中目黒カフェ

エリア: 東京 / 中目黒
住所: 〒153-0061 東京都目黒区中目黒3丁目23−16
電話番号: 03-5725-0218
営業時間: 月曜日 8:00〜19:00
火曜日 8:00〜19:00
水曜日 8:00〜19:00
木曜日 8:00〜19:00
金曜日 8:00〜19:00
土曜日 8:00〜19:00
日曜日 8:00〜19:00
祝日 8:00〜19:00
公式WEB: https://bluebottlecoffee.jp/cafes/nakameguro

SIDEWALK STAND nakameguro

エリア: 東京 / 中目黒
住所: 〒153-0042 東京都目黒区青葉台1丁目23−14 齊藤ビル
電話番号: 03-6712-2590
営業時間: 月曜日 9:00〜21:00
火曜日 9:00〜21:00
水曜日 9:00〜21:00
木曜日 9:00〜21:00
金曜日 9:00〜21:00
土曜日 9:00〜21:00
日曜日 9:00〜22:00
祝日 9:00〜21:00
定休日: 無休
公式WEB: http://sidewalk.jp