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‘me’TIME NAVIGATOR[中目黒編]

仕事を楽しむ人は働く街でどんな時間を過ごしているのか? カルチャー・ファッションの街・中目黒で働く人に、ワークタイムの隙間やちょっとした時間に使える‘好きな場所’を聞いてみた。

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「やっぱり中目黒って、都会と田舎の絶妙なバランスがあるんです」藤村早記/H(アッシュ) バイヤー/店長

H(アッシュ)

中目黒のハイセンスなヴィンテージショップ「アッシュ」バイヤーに聞く中目黒の面白さ。それは、目まぐるしく変わる中目黒の「変わらないところ」。

中目黒には小さなアパレルショップが多い。古着屋は数こそ原宿や下北沢ほどないが、個性的で大人っぽい店舗が多く、アッシュはまさにその筆頭である。都内のヴィンテージ好きの女性にはちょっと知られた存在。セレクトのセンスや店舗の内装などの世界観の可愛さもあるが、特筆すべきは「接客力」。こんなに細やかに接客してくれるヴィンテージショップはなかなかない。

そんな大人気のアッシュの店長でもある、バイヤーの藤村早記さんに中目黒について話を聞いた。

1日のお仕事の流れは?

「朝9時45分に、店舗の近くにあるオフィスに出勤します。会社の朝礼や、メール対応など、個人の仕事を済ませ、10時半からは12時のオープンに向けて店舗周りの準備をします。ブログやSNSの更新などもこの時間帯に行い、営業時間はまるっと接客に当てられるようにしています」。

買い付けは主にアメリカ。2ヶ月に一度の頻度なのでかなり多忙だ。接客から買い付けまで・・・。

「もう慣れましたよ」と笑う藤村さん。買い付けの時に「これはあのお客様に似合うかも」なんてことが急に浮かんだりもするらしい。お客様との距離感がアッシュの魅力だ。

「特に接客に力入れよう!とスタッフで話し合っているわけでもなく、特別なことではなくアッシュではこれが普通のスタイル」だそう。

営業中は常に笑顔と笑い声が響く店内。ディスプレイにもユーモアが溢れ、話題に事欠かない。

(藤村さんが腰かけているのはなんと「ゴルファーの脚」の椅子!)

店頭でお客様に、「これからご飯食べたいんですけど、どこかお勧めありますか?」と聞かれることも多いそう。

「おすすめするのは、自分が昼休みに使っている場所とか、よく行く場所。なので実際その後自分がランチに行くと、先ほどお見送りしたお客様がそこにいらっしゃることもあります(笑)」。

藤村さんのランチおすすめナンバーワンは ①KURA 。中目黒で20年以上営業しているパスタの名店だ。

「おしゃれとか気取っているとかじゃなくて、老若男女誰でもウェルカムな『ザ・地元の店』。店員さんがおばちゃんだったり、温かさがすごくある、もちろんすごく美味しいお店なんです」。

他にお客様にお伝えするとしたら?

「②Taste and Sense 。お洒落なカフェですが、ランチはサラダビュッフェなのでもりもり食べられて満足度高いです。あとは ③TARVERN ですかね。カフェっていうよりがっつりご飯が食べたい!という方にはこちらをおすすめしています。」

いずれも、地元の人たちの支持が強いカフェである。

接客業に従事している日が長いので、ランチでの外出がほとんどだが、たまに少し朝がゆっくりできる時に「朝活」している。
週末は店舗への出勤のみなので平日の出勤より1時間ゆっくりできる。そんな朝は、有効に使うチャンス。

「子育て中の友人も多くて、みんな生活がバラバラ。頑張って朝ならみんな時間が合わせられるから、出勤の前に友人と集まってカフェに行ったりしますね」。

そんな時のオススメは ④La via a la campagne

「雑貨やアパレルの併設のお店なんですが、モーニングメニューがあるので、友人と集まって朝ごはんを食べる時はここ。パンが食べ放題なんてサービスがあるのが嬉しいですよね。おしゃれなお店ってすごく量少ないところ多いですし笑、きちんと朝ごはんを取れるのがいい」。

藤村さんがアッシュ中目黒で勤務し始めてもう7年半が経つ。

「もう、地元みたいなものですよね!笑」

 

中目黒は、新しいお店もどんどんできるが、閉店も多く、店舗の入れ替わりが目まぐるしく起こる。

「観光客も普段はそんなに多くなく、街にいる人は住民やワーカーが中心の街。だから地元の人たちに愛されないと長く続いていかないのかもしれません。おしゃれとか美味しいとか、それだけじゃなくて、フレンドリーだったり、ちゃんと嬉しいサービスがあったり。お客様のリアルな『嬉しい』に向き合っているお店が長く続いていくお店の特徴かもしれない。

やっぱり中目黒って、都会と田舎の絶妙なバランスで出来ているんですよね。土日もゴミゴミすることはあまりないし、ゆっくり、スローな時の流れ。だからのんびり店を探しながら自分らしく自分のペースで楽しむのが中目黒だと思います」。

 

藤村さんが「第二の地元」と呼べるのは、決して過ごしてきた時間の長さだけでなく、どれだけ自分がリラックスできる街かどうか。藤村さんの愛する店は、どれもそんな「自分らしく」自然体で振る舞える場所ばかり。誰でもが、地元の人のように店を愛し、そういう風に愛される店こそ、この街では長く続いていく。中目黒にそんな温かさを見つけたら、あなたもきっとこの街を第二の地元にできるかもしれない。

藤村さんのオススメのお店
①KURA
Taste AND Sense
③TAVERN
④La via a la campagne