HOME NEW TRENDS 煎茶もシングルオリジンで。40種類以上の品種や産地から自分好みの緑茶を選ぼう。
煎茶もシングルオリジンで。40種類以上の品種や産地から自分好みの緑茶を選ぼう。

煎茶もシングルオリジンで。40種類以上の品種や産地から自分好みの緑茶を選ぼう。

実は、脳をよりクリエイティブに活性化させるのに、お茶の成分が効果的だという。そう語るのはシングルオリジンの茶葉で一世を風靡した「煎茶堂東京」のクリエイティブ・ディレクター谷本幹人さんと店長の李セロムさん。今回は、自分で淹れたお茶を日常飲料として取り入れるべく、お茶の深い世界とその魅力を訊いた。

シングルオリジンの茶葉の奥深さを知る

ひと口に日本茶といっても、産地や栽培方法、製造工程によってさまざまな品種のお茶が存在する。とはいえ、コンビニにいけば多様なお茶が手に入るため、その品種一つひとつを吟味する機会は滅多にないかもしれない。普段飲んでいるペットボトルのお茶はいわゆるブレンド茶というもので、品種をブレンドすることでクオリティや味を安定させているもの。それに対してここ数年で認知が広がったのが、単一農家や単一品種にこだわった、シングルオリジンと呼ばれるお茶だ。銀座にある「煎茶堂東京」では、そんなシングルオリジンに特化したお茶を全国からセレクトして販売している。

「産地と気候、年度によっても味が変わるのでもはやワインのような飲み物なんです。例えば収穫の直前に雨が降ってしまっただけで、水分量や旨味の割合が変わります。もちろんブレンドの安定性も価値がありますが、それと違って味が毎年変わるのが面白いし、ここで販売している商品も感覚的には魚を売っているようなもの。昨日の仕入れと今日の仕入れで状態が変わるので、その違いを楽しむのがシングルオリジンの醍醐味です」

では、どんな品種が自分に適しているだろうか。煎茶堂東京では全国各地から集めたお茶が約42種類以上ラインナップされており、店頭には季節ごとに変わる約15種が販売されている。好みを分析しやすいように甘味や苦味、香りや旨味の4つの味の指標をマッピングしている。まずはこちらのフレーバーマップを参考にいくつかの種類を試飲して、自分の好みの傾向を理解するのがよさそうだ。

店頭で取り扱いのある約42種類のお茶を味で分けた、「煎茶堂東京」オリジナル、お茶のフレーバーマップ。

「お客様を見ていると、みんな好みがバラバラで『甘い方が好き』、『旨味がある方がいい』などと思い込みあるのですが、試飲をすると子供の頃に飲んでいたお茶に影響されている場合が多いです」と店長の李さん。

お茶の成分テアニンが仕事のパフォーマンスを上げる

そんな奥深いお茶の世界だが、近頃お茶の旨味成分であるアミノ酸のひとつ、テアニンの効力に注目が集まっている。機能性表示食品ではテアニン入りの食品が複数登場していたり、サプリメントの販売もあるほどで、現代人のストレス緩和や睡眠の質に貢献してくれているという。谷本さんもその効果を実感しており、仕事中の飲料としてお茶をオススメしている。

販売されているお茶は缶の色で味のイメージを表現している。

「僕は普段からコーヒーもお茶も愛飲していますが、特にデザイナーとしてクリエイティブな作業をするときにお茶が気に入っています。お茶にもコーヒーと同じくカフェインが含まれていますが、覚醒しつつもテアニンのおかげで落ち着いた状態を作ることができるんです。覚醒はしたいけどドキドキはしたくない。お茶を飲んで仕事のパフォーマンスを意識的に上げています」

日本茶は3煎で味わい尽くすのがコツ

さて、好みのお茶を選んだらお茶の淹れ方をマスターしよう。「煎茶堂東京」では、1回分の茶葉で3煎までがベストだとされており、淹れ方にもいくつかのポイントがある。とはいえ、お湯を少しずつ落とす透過法であるドリップコーヒーと比べて、お茶は一気にお湯を浸す浸漬法と言われる方法なので、テクニック要らずなところも嬉しい。

南九州市頴娃町の苦味と旨味に位置付けされるお茶「茂2号」を試飲。中央が1杯目、左が2杯目で、ここまで色が異なる。 50g 2,500円(税込)

「『煎茶堂東京』で推奨しているのは、最初は低温で淹れてだんだん温度を上げていく方法。苦味、最後は玄米を入れて香ばしく。コーヒーにはない3段階の変化を愉しみます」

李さんがそういうように、1煎目は70度のお湯で淹れて、急須で1分20秒蒸らす。2煎目は温度を上げて80度のお湯を注ぐ。その際、すでに茶葉が開いているため蒸らす時間は10秒で大丈夫とのことだ。3煎目は、さらに85度まで上げて苦味を楽しむ。玄米を後のせしてして玄米茶として味わうのが「煎茶堂東京」流の飲み方だ。

2煎目は、店頭で販売している「にこまる玄米」をティースプーン1〜2杯分、茶葉に後のせする。

ここまでが通常のお茶の愉しみ方であり、今回は日本茶を氷水で20分氷出しした新感覚なドリンクの作り方も教えていただいた。抽出するお湯の温度が高ければ高いほど渋味成分が出やすくなり、反対にお湯の温度が低いほど、甘みを感じやすくなる。氷出ししたお茶は甘味が強いのが特徴である。

2煎目は急須に直接炭酸水を注ぐ。

水ではなく炭酸水を注いでアレンジすれば、ノンアルコールカクテルのようなスペシャルドリンクが完成。華やかかつキリッとした味わいは、気分をリフレッシュしたいときやディナーのお供にもうってつけだ。さらに、これらの使い切った茶殻は塩をまぶしておひたしのように使えるとのこと。後味と残香のある茶葉を、豆腐やご飯にかけて最後まで味わい尽くせるのはなんだか粋である。

「日本人は昔から海苔とお茶で生きてきた人種なので、日本茶の味を分解しやすいんですよね。コーヒーは量が飲めないという方がいるかと思うのですが、お茶なら大丈夫という方も多くいらっしゃいます。コーヒーや紅茶も飲むし、ワインやウィスキーも飲む。ひとつの嗜好品飲料として自分で淹れるお茶も選択肢に入れてもらえればいいなと思います」

一括りに日本茶とくくるのは惜しいぐらい、味や香りの幅広さ、奥行きなどまだまだ探求しがいのあるシングルオリジンの世界。ニューノーマルなライフスタイルには、通な緑茶習慣で、仕事と遊びのパフォーマンスを上げていこう。

MORE INFO:

煎茶堂東京

住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目10−10
電話番号: 03-6264-6864
営業時間: 月曜日 11:00〜19:00
火曜日 11:00〜19:00
水曜日 11:00〜19:00
木曜日 11:00〜19:00
金曜日 11:00〜19:00
土曜日 11:00〜19:00
日曜日 11:00〜19:00
祝日 11:00〜19:00
定休日: 9月29日(火)、10月6日(火)
※詳細はHPでご確認ください。
公式WEB: https://www.senchado.jp/