HOME NEW TRENDS 夏バテ防止に漢方を。学んで食べる、漢方のヒーリングスポットへ
夏バテ防止に漢方を。学んで食べる、漢方のヒーリングスポットへ

夏バテ防止に漢方を。学んで食べる、漢方のヒーリングスポットへ

秋養生という言葉があるように、夏の暑さと冷房による疲れは、季節の変わり目の今のうちにリカバリーしておくのが得策。ここ最近、夏バテ防止に漢方が注目されている。いわゆる漢方薬だけではなく、漢方の考え方は、食事や睡眠、働き方など生活のあらゆる面に活用できるのだ。そんな健康のための養生法の入り口になってくれるのが、品川にある「ニホンドウ漢方ミュージアム」だ。早速その魅力を紐解いていこう。

昨年、創業50周年を迎えた、老舗漢方専門店「日本堂」が展開する「ニホンドウ漢方ミュージアム」は、ギャラリー、漢方ブティック、スクール、薬膳レストランが併設された複合ショップだ。世界的に見ても漢方に関してここまでさまざまな要素が詰まったスポットは珍しいという。

そもそも漢方についてどのようなイメージをお持ちだろうか。薬を使って悪い部分に直接アプローチする西洋医学に対して、中国から伝承した東洋医学の印象があったが、広報の村上さんによると、実は日本独自のもので、古代中国医学をベースに日本の風土や気候の影響を受けて発展した医学体系であり、自然哲学だという。ミュージアムのメインとなるギャラリーでは、そんな漢方の基本から、生活で使える養生について幅広く触れることができる。

薬食同源が学べる漢方ギャラリー

ギャラリーには約100種類の代表的な和漢植物が展示されている。

そのなかで目を惹くのが、長い年月をかけて食べ物から分類された薬の成り立ちや、漢方薬の原料である生薬の展示である。人参やみかんの皮などの身近な食べ物をはじめ、私たちが普段から口に入れている食材も生薬として使われているという“薬食同源”の考え方を知ることができる。

さらに、ギャラリーの中央に鎮座するのが、漢方の考え方の基本である陰陽五行説を説明する大テーブル。これは、自然現象や人体の機能を5つの要素に分類したもので、テーブルでは漢方薬の原料である生薬を五行説にあてはめて展示している。

タツノオトシゴ こと海馬が展示されている。

生薬というと植物が原料というイメージがあるが、動物や鉱物から生成したものも展示されている。例えばテーブルの「水」に分類されているものに、海馬を発見。見ての通り、タツノオトシゴを乾燥させたこちらは、疲労回復に効果があるとされ、元気を取り戻す漢方薬に使われるという。

生薬のひとつであるみかんの皮「陳皮(ちんぴ)」。

他にも生薬には、セミの抜け殻やサイや牛などの竜骨なども含まれる。このように生薬の種類を知ると、まだ農作物が栽培されていない時代に、人間が自然に生えている草や実、茸、植物の根などを食べ、体調の変化を感じ、薬物療法に発展していったプロセスに興味がそそられる。

本格薬膳を気軽に。薬膳レストラン「10ZEN」で食養生

旬の食材で気を巡らせ、心身のバランスを整える、薬膳×野菜のサラダバー。

ギャラリーで薬食同源の意識を学んだ後は、施設にある薬膳レストラン「10ZEN(ジュウゼン)」で薬膳料理を体験してみよう。ギャラリーやスクールに遊びにきた方はもちろん、体を考慮したメニューを目当てに品川のビジネスマンたちが足繁く通うヘルシースポットとなっている。

そんな彼らのお目当てが、同店のイチオシメニューをすべて取り揃えたこちらのスペシャルランチセットだ。クコの実やハト麦、クルミなどで自分好みにカスタマイズできるサラダバーに、今の体の状態や季節、気になる症状別に種類を選べる薬膳スープと薬膳カレー、デザートがついた、至れり尽くせりの内容。特にサラダバーの充実度が高くトッピングに豆系が充実しているため、組み合わせや食感を変えられるのが好評だとのこと。さらに、ドリンクは隣の漢方ブティックでも販売されている和漢ブレンドティー「漢茶」が飲み放題と、1食でしっかり食養生をすることができる。

スペシャルランチセット(サラダバー、薬膳スープ、薬膳カレー、ご飯、デザート)1,900円 ※サラダバー単品 700円

ちなみに、店舗ではお酒のオーダーも可能。薬膳酒の見比べセットや生姜ビールなど、焼酎などに漢方素材を漬け込んだおいしくヘルシーなメニューが人々の心をグッと掴んでいる。これは一度飲んでみる価値大だ。

漢方ブティックを利用して自宅に漢方を持ち帰る

食体験で漢方がより身近になったら、隣の漢方薬ブティックで、日常で使えるお茶や食材を探してみては。店頭には、コカコーラの「からだ巡り茶」のプロデュースでもお馴染みの、漢方をモダンにアレンジした「日本堂」ならではの健康茶や食材が多くラインナップしている。なかでも独自に開発した豊富なお茶は、リピーターも多く、ギフトとしても人気が高いという。

初心者にオススメなのが、”木・火・土・金・水”の陰陽五行説をモチーフに和漢植物や中国茶をブレンドした「五巡茶」だ。「イライラしている」、「外からの刺激に負けそう」、「余分な水分をデトックスしたい」など、気分や体調、季節に合わせて5種類のなかから選ぶことができる。どれもコクがしっかりありながら後味はすっきりしていて飲みやすいと好評とのこと。

五巡茶 木、火、土、金、水 各5g×15包 1,500円(税抜き)

さらにショップ奥のカウンターには専門知識の豊富な相談員が個々の体調や悩み、生活習慣などを無料でアドバイスしてくれるサービスも。アドバイス結果をもとに、体質に合った漢方薬やショップのなかから食品やお茶などをススメてくれるなど、ライフスタイルの相談に親身にのってもらうことができる(漢方相談は予約優先)。

店内のカウンターでは、本格的な漢方相談が受けられる。

遠出が難しいなら、普段行かない都内のユニークなスポットをいろいろ開拓してみるのもあり。外出が難しい時は、電話やオンラインで対面と同じような本格的な漢方相談を受けることも可能だとのこと。夏の疲れをしっかり癒せる週末のお出かけプランとして、ぜひご一考を。

MORE INFO:

ニホンドウ漢方ミュージアム

住所: 〒108-0074 東京都港区高輪3丁目25−29