HOME WELL BEING KABUTOCHO(兜町の旅の今) 江戸から令和まで時空を超えた街歩き。世界から注目される日本橋兜町
江戸から令和まで時空を超えた街歩き。世界から注目される日本橋兜町

江戸から令和まで時空を超えた街歩き。世界から注目される日本橋兜町

NY・ウォール街、ロンドン・シティと並んで世界三大金融街として歴史のある日本橋兜町。東京証券取引所や数々の企業を輩出してきた兜町には、ゲン担ぎの文化が根付いており、さまざまなパワースポットや名所があちこちにある。最近ではフーディーたちが集うハイセンスなグルメスポットも増えて、まさに街歩きに楽しいエリアだ。江戸時代から令和まで歴史を感じながら、ゆっくり歩こう。小さな路地にこそ、発見がある。

兜町歩きの始まりは、茅場町駅からスタートするのをおすすめしよう。現在、再開発にともなって絶賛工事中であるものの、話題のエリアへのアクセスはぜひ11番出口を出るところから始めたい。完成間近の「KABUTO ONE」を背にまずは日本橋川方面へ向かおう。

パワースポット・兜神社(1)へご挨拶から街歩きスタート

中央区日本橋兜町1-12-16

兜町の鎮守へまずはご挨拶。東京証券取引所の真向かいに位置する、証券界の守り神・商業の神様として信仰を集める小さな神社だ。境内には兜岩が安置され兜町の由来となっている。

渋沢栄一邸宅跡にある、レトロなオフィスビル「日証館」へ

兜神社の並びにある、重厚な建物は「日証館」。関東大震災後により焼け落ちたものの、昭和3年に建築された現存の建物は築90年以上経った今もなお、現役のオフィスビルとして使用されている。入り口に鎮座するは、かの赤石……!平日であれば誰でも見学可能なので、ぜひ触れてそのパワーを分けてもらおう。1Fのロビーには建物の歴史が学べるパネルが展示されている。歴史を学ぶだけでなく、建物の細部にもぜひ注目してほしい。特に天井の美しい装飾や、シューター式の郵便ポストなどは、大正から昭和にかけての時の流れを感じられる見どころだ。

まるで公園でのひと時。SWITCH COFFEE(3) でコーヒーチャージ

日証館を出たら目指すは話題沸騰の「K5」。ここはホテル・飲食店が入居する複合施設だ。フリーペーパーの撮影(P5/6)で吉沢亮さんが訪問したのはホテル部分だ。ふらっと立ち寄るならまずは気軽に入れるコーヒーショップ「SWITCH COFFEE」へ。カフェラテなどのほか、シングルオリジンのドリップコーヒーを朝から夕方まで提供している。室内ながら、まるで植物園かのような緑あふれる空間。目黒・代々木八幡にも店舗を構える人気の味を片手に、散策へ出発しよう。

銀行発祥の地・第一国立銀行跡(4)で「日本初」の歴史に触れる

K5を出て右手に向かうと、みずほ銀行兜町支店が見える。ここは、なんと日本で初めて銀行が設立された“銀行発祥の地”。

中央区日本橋兜町4-3

遡ること150年近く前の1873年、渋沢栄一が中心となって日本初の銀行として第一国立銀行が設立されたのだ。今や私たちの生活に欠かすことのできない「銀行」だが、ここから始まったのだと思うと感慨深い。その場を訪れることで歴史に触れよう。

実は日本橋兜町エリアにはこのように“日本初”や“発祥の地”が多く存在する。徒歩15分弱圏内くらいの距離に、数多くのモニュメントがひしめきあっている。これらを訪ねて歴史的スポットや名所をめぐるコースも面白いだろう。

たとえば、日本で初めての電燈が置かれたという、電燈供給発祥の地、東京電燈会社跡(9)。

中央区日本橋茅場町1-3-10

1887年に日本で初めて電燈局(発電所)を置き、エジソン式直流発電機によって直流発電を行い近隣の企業などに供給したという。

日本初の郵便局の跡地(2)も近隣。

現在は日本橋郵便局となっており、近代郵便システムを作った前島密の銅像が設置されている。

中央区日本橋1-18

また、発祥の地ではないものの、日本最古クラスの公立小学校「阪本小学校」(11)もこのエリアだ。

中央区日本橋兜町15-18

1873年に「第一大学区 第一中学区 第一番官立小学」として創立した、147年もの歴史ある小学校だ。「一、一、一」と並ぶ一番学校としての伝統と誇りを引き継いでいる。

他にも歩いているとさまざまな歴史的なモニュメントにふと出会う。日本橋兜町エリアははるか昔から近代産業や経済の中心であったことが伺い知れるだろう。

Patisserie ease(5)で最旬スイーツをお土産に

さて、みずほ銀行からさらに歩を進めるとまるで海外のような雰囲気の店舗が目に入る。

ここは注目の若きパティシエ、大山恵介の手がけるパティスリーだ。スイーツの本場フランスや、北参道のミシュラン一つ星レストランなどで修行を重ねたパティシエの本格派の味。もちろん目にも嬉しい美しいスイーツたちだが、素材本来のおいしさを活かしたその味が人気を博している。緊急事態宣言下においてはテイクアウトのみでの営業となっているのでここはぜひお土産をゲットしたい。

ハイセンスな路地裏。Human Nature / SR(7)でニュー兜町カルチャーをハシゴ

ふと路地裏を覗くと、何やら賑やかな並びを発見するだろう。トップクラスの品揃えを誇るナチュラルワインの酒屋・角打ちスタンドだ。

アートやカルチャーを愛する仲間が集まっているので、物販や音楽などワイン以外のものにも注目したい。同区間にスウェーデン発のコーヒーショップ「SR」も同居する面白い空間だ。一杯ひっかけるもよし、セレクトショップとして訪れるもよし。隣の「オムニポヨストーキョー」のビールや空間とのハシゴがおすすめだ。

今年こそは、上向きな日々を。日枝神社(8)で祈願

KABUTO ONEを挟んで道路を渡ると、ここにもパワースポットが。

中央区日本橋茅場町1-6-16

赤坂・日枝神社の“御旅所”となるここで、ひと休みしよう。境内の中心にある大きなご神木の気で、凛とした空気を感じるだろう。上を向いている狛犬も運気上昇にいいパワースポットだ。気が滅入ることも多かった2020年。今年こそは、上向きな日々が送れるように狛犬に願いを込めたい。

CAFE SALVADOR BUSINESS SALON (10)でクリエイティブ脳を刺激

さて、一息ついたり小腹が空いたらおすすめしたい、茅場町駅エリアのスポットを紹介しよう。駅直結「東京証券会館」の1Fへ。ここはコーヒーにこだわったセルフスタイルのコーヒーショップ。ビジネスサロン(1h/¥600〜)も充実しており、作業だけにとどまらず商談の場としても利用可能なカフェだ。

地元に愛される老舗グルメ。鳥徳(12)で昔ながらの味を堪能

しっかりお腹を満たしたいなら、外せないのは「鳥徳」へ。昭和の面影が残る小さな古い建物は鳥と鰻の名店だ。地元のワーカーのみならず、100年以上この地で変わらぬ味が愛され続けている。創業より建て増しを重ねた面白いお店のつくりや、人情味あふれる下町らしいあたたかい雰囲気も見逃せない。

食後の一杯は、渋沢の夢を追想できるライブラリーバーAo(4)へ

食後やシメの一杯はやはり独特の雰囲気の「Ao」で決まり。渋沢栄一の書斎をイメージしてつくられたというライブラリーバーだ。フリーペーパー 特別号では、吉沢亮さんも訪れた(P07.08)。渋沢関連の書籍も並び、近代経済の発展の中心地でその夢を追想できそうな、ロマンティックな空間だ。アジアのお茶や、漢方をベースにしたカクテルが名物。バーとはいうものの、お酒を飲まなくてもOK。お茶やノンアルコールドリンクも充実しており、そのクオリティの高さはカクテルに引けを取らない。江戸から令和まで、時空を超えた不思議な街、日本橋兜町。街歩きのしめくくりにふさわしい空間で1日を終えよう。