ここ数年で一気に注目度が増した、次世代フードの「コオロギ」。いまさら詳しく述べる必要がないほど、その栄養価はよく知られている。そして、今度は自分の手でコオロギ食を作れるキットが登場。もうキワモノ扱いでは済まされないほど、食卓へ浸透しつつあるようだ。


昆虫はタンパク質が豊富で、牛などに比べて飼育に必要なエサや排出する温室効果ガスが少ないとされ、地球にやさしい食材として注目を集めている。中でも、コオロギは育てやすく味も良いことから人気が高い食材だ。
この度、「超熟のPasco」でおなじみ敷島製パン株式会社から、オンラインショップ限定で「コオロギの食育パンキット」の発売がスタートした。これは、食用コオロギパウダーを使ったパンが自宅で作れるというもの。「食育」とうたっているように、パン作りを通して昆虫食について、未来の食についての知識を親子で深めることが狙いのようだが、もちろん大人が作って、食べて、学ぶこともできる。
今回キットに入っているコオロギ種は、クセの少ないヨーロッパイエコオロギ。他のコオロギ品種に比べるとクセの少ないさっぱりした味わいで、雑穀や炒ったナッツのような香りも特徴。パンやお菓子に使うと、味に深みを出せるのだという。
他にも「なぜコオロギが注目されるのか」「コオロギが地球にやさしい理由」など、食べ物としてのコオロギについて詳しく解説した「食の未来 食育リーフレット」も同梱。これまで昆虫というだけで食指が伸びなかった人も、理解を深めるいいチャンスだ。
分量など作り方のレシピはあるものの、コオロギパウダーの量を変えてみてパンの色や香り、そして味わいは、どのように変化するのかを作り比べてみても面白い。自分にとって“アリ”なコオロギ度はどの程度なのか。楽しみながら食すことで、今後、次世代フードを取り入れる指針を持つきっかけも得られるだろう。
RECOMMENDER:
白石 亜希子
Harumari TOKYO編集部