6月の東京、代々木公園を中心に「Tokyo Pride 2025」が開催される。誰もが自由に楽しめるこの祭典は、今年「Same Life, Same Rights(同じ人生、同じ権利)」をテーマに、多様な個性を祝福しながら「自分らしさ」を思いきり表現する時間を約束している。

プライドとは、LGBTQ+当事者の権利の主張であると同時に、その存在を祝福する祭りだ。ニューヨーク、ロンドン、ソウル、台北、シドニー……世界の大都市がそれぞれの個性を映しながら年に一度、街を虹色に染める。
まるでハロウィンのようにカジュアルで楽しめるイベントのようなカジュアルさに拡大した一方で、歴史の深い抗議の想いも静かに流れている。
東京での開催も十数年を迎え、いまやグローバルブランドや大手企業が積極的に参加し、代々木公園のフェスティバル会場には飲食やファッション、NPOや企業のブースがずらり。来場者は思い思いの装いで街に集い、「プライド=当事者だけのもの」ではなく「みんなで楽しみながら考える都市の祭り」へと進化している。
イベントのメインは6月7日(土)・8日(日)の「Pride Parade」と「Pride Festival」だ。

パレードの魅力は渋谷から原宿までのルートをゆったりと歩き、誰でも気軽に参加できること。

一方、「Pride Festival」の会場・代々木公園には多彩なブースが並び、ライブパフォーマンスやファッション、カルチャーを楽しむことができる。
2025年の注目ポイントは、若者を応援する「Youth Pride」や、個性豊かな「Queer Art Exhibition」、そして人権を考えるトークイベントの充実だ。

真剣なメッセージと音楽やダンス、食といった楽しみが絶妙に混ざり合い、街全体が祝祭のように彩られる。
また、世界的なブランドや企業もイベントに参加し、東京の多様なカルチャーとつながる。カジュアルでファッショナブルなこの祭りは、もはやハロウィンのように「楽しみながら自分を表現できる場」としてすっかり定着している。


「プライドって何だろう?」と思う人も、まずは一歩、街に出てみてほしい。レインボーフラッグやグッズを身につけ、街を歩くだけで、新しい視点や気づきが生まれるかもしれない。
かつては声をあげる抗議の場だったプライドは、いまや街が色づき、笑顔と共感があふれる“都市の祝祭”へと進化した。
Harumari TOKYOでは今まで、現代の結婚のかたちについて考える「SUPER FLAT LIFE」や性別のボーダーを超える「ジェンダーニュートラル」といったテーマを特集してきた。同性婚や選択的夫婦別姓制度などの法整備は遅々として進まないという現状ではあるが、性や生き方の多様性を自然に受け入れる風景が、東京の今には確かにある。
6月のこの週末、東京は虹色に輝きながら、多様で自由な「わたし」と「あなた」を祝福する。さあ、今年のTOKYO PRIDEはどんな色を見せてくれるだろうか。
Tokyo Pride 2025 開催概要
正式名称:Tokyo Pride 2025(トウキョウプライド・ニーゼロニーゴー)
期間・場所:
・Pride Festival(プライドフェスティバル)
6月7日(土)・6月8日(日) 11:00-18:00 / 代々木公園イベント広場&野外ステージ・Pride Parade(プライドパレード)
6月8日(日) 12:00開始(予定)/ 渋谷~原宿・Pride Night(プライドナイト)
6月8日(日)/ 東京都内(会場調整中) / 有料・Youth Pride(ユースプライド)
6月14日(土)・6月15日(日)
1日目13:00-18:00、2日目11:00-18:00 / WITH HARAJUKU HALL・Queer Art Exhibition(クィアアートエキシビジョン)
6月6日(金)- 6月18日(水)/ 東急プラザ原宿「ハラカド」3F
BABY THE COFFEE BREW CLUB GALLERY ROOM/ART STREET
11:00-21:00(最終日のみ19:00まで)・Human Rights Conference(ヒューマンライツカンファレンス)
2025年6月22日(日)13:00-17:00 / 資生堂花椿ホールWEB:https://tokyorainbowpride.org/
主催:特定非営利活動法人 東京レインボープライド
後援:渋谷区