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HOME TOPICS CAFE 愛されて15年。注目のエリア「ダガヤサンドウ」は一軒のカフェから始まった。
愛されて15年。注目のエリア「ダガヤサンドウ」は一軒のカフェから始まった。

愛されて15年。注目のエリア「ダガヤサンドウ」は一軒のカフェから始まった。

現在では数々のショップやカフェが軒を連ね、おしゃれなエリアとして話題の「ダガヤサンドウ」。その中心・千駄ヶ谷で15年もの間愛されるカフェ「Tas Yard」。自分たちが毎日過ごす街をより良くしたい。一途にそのシンプルな気持ちをカタチにしてきたことが、長く街の人々に愛され続ける理由だった。

カフェ「Tas Yard(タスヤード)」が建つのはまさに“+(タス)”のカタチになった千駄ヶ谷の四つ角の一角。2004年のオープン当時、店の隣に「Yard」という小さな園芸店があったことから、「“+” Yard=Tas Yard」と名付けられた。今でこそYardはなくなってしまったものの、表を美しい緑で飾られたモダンな建物には思わず目を奪われる。

Tas Yardを運営するのは、家具の製造販売や住宅・店舗などの内装デザイン、また「BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK」などを手がけるLandscape Products (ランドスケーププロダクツ)。すぐそばに直営の家具店「プレイマウンテン」と事務所を構える彼らにとって、この店はいわば“生活圏内”にある。周辺は、目立った飲食店が少ないマンション地帯。「自分たちの社食として使えるようなカフェがあったら」。そんな素朴な想いをカタチにしたのがTas Yardだ。

自分たちが毎日過ごす場所だからこそ、目線は街の人と同じだった

店内はシンプルなデザインでありながらも、色の変化やミッドセンチュリーデザインの家具を取り入れることで、ほどよい重厚感とあたたかみを感じさせる。燦々と射し込む陽が心地いい。

オープン当時は裏原宿ブームの走りの頃。原宿からほど近いここ千駄ヶ谷は俗に「アパレル村」と呼ばれ、服飾関係の会社の事務所やマンションの一室でブランドを立ち上げる店が次々と増えていた。とはいえ、昔ながらの住宅が多く立ち並ぶエリア。

「季節の食材を使ったランチが食べられる店がほしい」
「ランチメニューにカレーは欠かせないでしょ!大盛りもあるといいね」
「午後の息抜きやクライアントとの打ち合わせに立ち寄れる場所があればな……」

この街で働きだした人々や元から住んでいた住民も、きっと同じ想いを抱いていたのだろう。Tas Yardができると、千駄ヶ谷の街の人は自然と集まってきた。

コンセプトは無くした。今や千駄ヶ谷に“あって当たり前の存在”に

それから15年、Tas Yardはすっかりこの街の一部になっている。オープン当初は「庭と喫茶」というコンセプトを掲げていたが、今、特別なコンセプトはなくした。

とびきりかっこいいカフェになりたいわけでも、人気店になって各地に出店したいわけでもない。ただ、自分たちが毎日過ごす範囲の中で、あればいいなと思う姿を純粋に作り上げてきたTas Yard。結果的にそれは、同じ街で暮らす人々が心の内に持っていた願いを叶えることにも繋がったのだろう。「これまでと変わらず、街の人に日常的に使ってもらえるような店でありたい」。それがTas Yardの今の想いだ。

特徴的なコンセプトを打ち出さなくても、この店には変わらず人が集まってくる。Tas Yardは、それほどまでに千駄ヶ谷の街に“あって当たり前の存在”となっている。その当たり前の風景がまた、魅力的な人や店をさらに呼び込んできているのだ。

「タスヤードカレー(中盛り)」 (920円 税込)。 サイズは小盛り、中盛り、大盛りから選べる。

メニューはオープン当初から大きくは変わらないが、デザインの仕事の中で、旅先で出会ったものを加えながら少しずつだが進化もさせてきたという。ランドスケーププロダクツの創業者・中原慎一郎氏の出身地である鹿児島県産のものや、若手生産者が作る食材も積極的に取り入れている。しかし素材へのこだわりを大々的に発信することはしない。あくまで根っこにあるのは、この街の中で過ごす日々を良くしたい、というシンプルな気持ち。自分たちが食べて美味しいと思ったものや日常的に食べたい思ったものを使っているだけだという。

ゆで卵がトレードマークの「タスヤードカレー」は、オープン当初から愛され続ける看板メニューだ。季節によって変わる野菜がゴロンッと入ったスープ状のチキンカレーは、後を引く独特の甘みとスパイス感。ここにしかないオリジナルの味わいなのに、どこか家庭のカレーのような懐かしさも感じさせる。

黒糖を使ったオリジナルコーヒーシロップで作る「珈琲牛乳」(700円 税込)

ハヤシライス、生姜焼き、ハンバーグステーキ……並ぶのはどれも馴染みあるメニューばかり。飾り過ぎない美味しさという安心感も、この店に通いたくなる大きな理由といえるだろう。ネルドリップで淹れるコーヒーやちょっと甘いドリンク、自家製スイーツも揃えて、16年目を迎えたTas Yardは今日も街の人を待っている。

千駄ヶ谷にはTas Yardがある。その“当たり前”のチカラが街を発展させ続けている。

取材・文 : RIN

MORE INFO:

Tas Yard

エリア: 東京 / その他
住所: 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目3−14
電話番号: 03-3470-3940
営業時間: 月曜日 11:30〜20:00
火曜日 11:30〜20:00
水曜日 11:30〜20:00
木曜日 11:30〜20:00
金曜日 11:30〜20:00
土曜日 11:00〜20:00
日曜日 11:00〜20:00
祝日 11:00〜20:00
公式WEB: https://tasyard.com/