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2019.10.16

ビジュアルもテイストも。夢中で追いかけたくなるコーヒースタンド「without stand」

without stand shimokita(ウィザウトスタンドシモキタ)

個性的なカップのデザインや、ユーモア溢れるビジュアルとテイストのドリンクで楽しませてくれるカフェ「without stand」。全国にある支店をめぐるもよし、“shimokita”に通いつめながら月ごとに変わる限定ドリンクを制覇するもよしという、一度ハマれば、夢中になって追いかけてしまうコーヒースタンドだ。

下北沢駅から歩いて5分。大規模な再開発により、以前にも増してコアな下北好きが多く集まるようになった駅の西側だが、その一角に、都内はもちろん首都圏各地や地方からも、こぞって若者が訪れるコーヒースタンドがある。「without stand shimokita」(ウィズアウト スタンド シモキタ)だ。

通称「W/O」(ダブルオー)の名で親しまれるwithout standブランドのスタートは2017年3月、神戸・三宮。京都に2店舗目を出店した後、同年8月にはここ下北沢で関東初進出を果たした。今では大阪・広島・福岡など、全国8都市に店を構えている。

平日・休日問わず、この店をめがけて下北沢にやって来る多くの客たち。何が彼らをそこまで夢中にさせるのだろう?

そのひとつが、テイクアウトカップや店内のアイテムにあしらわれた、オリジナルのキャラクターロゴだ。イラストレーター・金安亮氏による、ちょっとゆるくてポップな個性的なデザインは、SNSとあわせてカフェを楽しむという、現代のニーズにハマった。

実はこのキャラクター、ニット帽をかぶっていたりヒゲが生えていたりサングラスをかけていたりと、W/Oすべての店舗で少しずつ人物像が異なるため、コレクションするように全国の店舗をめぐり、写真におさめてはSNSにアップする客も多いという。

そんなキャラクターロゴ同様、W/Oでは、あえて店舗ごとに変化を持たせているというからおもしろい。ブランド全体のマネージャーを務める美幸さんによると「提供するメニューは全店共通ですが、地域の特性や需要にあわせて、内装デザインや店内に並べるグッズを変えています。求められるものが違うんですよね」とのこと。

関西圏はビビットな色合いやアニメ・映画のキャラクターを多用したものが、関東ではややスタイリッシュなデザインが好まれるという。ここ“shimokita”の店内は、白いタイルとコンクリートを基調にしたシンプルなデザイン。老若男女問わず立ち寄りやすく、落ち着ける空間だ。

「そうやって店舗ごとに違いを持たせることで、各店をめぐる楽しさをつくりたかった」と、美幸さん。店に立つスタッフも、その一役を担っているという。同じブランド・統一メニューであっても、スタッフひとりひとりの個性に同じものは絶対にない。つまり、スタッフのキャラクターが店の個性になる。積極的に客に声をかけ、スタッフが自身のキャラクターを発揮することで、客はカップのロゴをコレクションする楽しさと同時に、店ごとの違いも体感できるというわけだ。

2019年10月限定「マッドサイエンティスト」は、ストロベリーソーダがベース。

そして、W/Oが客を虜にするもうひとつの理由が、独創的なビジュアルのシーズナルメニューだろう。月ごとに3種類展開する期間限定ドリンクは、味にも見た目にも遊び心とアイデアが満載! たとえば10月には、プリンがまるごとひとつ乗った「フルーツポンチアラモード」や、ストロベリーソーダとブラックココアクッキーを組みあわせたハロウィン仕様の「マッドサイエンティスト」が登場。インパクトあるドリンクを追いかけ、毎月欠かさずに訪れる客も多いという。ひとつの店舗に通いつめるという楽しみかたも、十二分に充実している。

人気メニューの「エスプレッソロマーノ」(左)と「抹茶ラテ」(右)。

定番メニューはやや深煎りの豆を使ったエスプレッソドリンクがベース。一般的なものよりミルクを多めにしたカフェラテ、エスプレッソとレモネードを掛けあわせたエスプレッソロマーノなど、コーヒーがあまり得意でない人でも楽しめるドリンクを多く揃えるため、好みに関係なく友人を誘いやすいのもこの店が多くの人に親しまれる理由のひとつだろう。現在shimokita限定でイートイングラスでの提供を展開中。こちらもなかなかに個性的なビジュアルで、人気は上々だという。

全国各地からW/Oのために下北にやって来る客もいれば、W/Oの出店を機に、東京から広島や四国へと観光に行くという人もいるというほど、人々を夢中にさせる同店。次はどの場所にどんなキャラクターのショップができるのだろう? 来月はどんなドリンクで驚きをくれるのだろう? 次々と楽しさを提供し続けてくれるこの店から、目を離している暇はなさそうだ。

取材・文 : RIN