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HOME SPECIAL 30歳からのやりたいことリスト 30歳からやるべきTO DOリスト 〜PEOPLE編①
30歳からやるべきTO DOリスト 〜PEOPLE編①

VOL.5 30歳からやるべきTO DOリスト 〜PEOPLE編①

黒木華さん、ハマ・オカモトさん、川村元気さんのインタビューを通して見えた、30歳になったらやりたいこと。続いてはさまざまな活動を行う「PEOPLE」に焦点をあて、ハルマリ トウキョウが提案するTO DOリストを紹介していこう。

<TO DO 1>
休み方を改革する with 東松寛文 リーマントラベラー

「世間では“働き方改革”が叫ばれていますが、サラリーマンに必要なのは“休み方改革”なんですよ」

リーマントラベラー・東松寛文さんのひと言は、目から鱗だった。ほとんどの人は休日を“休息”に使っている。つまり平日の仕事で疲れた心身を癒やすための時間。でも、それって結局、1週間のすべてが仕事中心になってしまっているということなのだ。

大手広告代理店で働きながら、週末だけで世界一周旅行を敢行している東松さんが大切にするのは「自分中心の時間を過ごす休日の大切さ」。そのための意識改革だ。仕事がうまくいかない、やりがいを感じられないという気持ちに対して「違う仕事」を求める前に、休日におもいっきり「違う自分」を楽しむこと。その点、旅行は否が応でも自分がむき出しになる。

「日常とかけ離れた場所で自分がどう振る舞うか? そこで初めて自分の好ききなことや嫌いなことが見えてくるときもあります。そもそも、世界を知ることで、会社という狭い社会でしか生きていない自分に気づくはずです」

週末旅行が話題となってからは情報発信の場を拡げ、講演会に出たりオンラインサロンを開設したり、最近ではYouTuberデビューも果たした。

東松さんが主催するオンラインサロンでは、旅行好きはもちろん、自分らしい働き方や自由な生き方を模索する幅広い世代の人たちが集まっている。月1回程度の懇親会で価値観を共有したり、有志で旅行を計画したりといい意味でゆるいつながりを実践。
YouTubeでは東松さんの自由な感性で旅先の魅力を伝えている。ガイドブックチックではない、リアルで、東松さんの個性を感じるレポートが好評だ。

「僕は旅行が好きだからそれをコンテンツにして楽しんでいます。でも、みんなにとって旅行がいいというわけではなくて、それは人それぞれ。だから、『これが正解だ』なんて言うつもりもないし、そう断定することで持てはやされる今の風潮にはうんざりする部分もあります。

仕事にすべてを注ぎ込む人だっているし、僕だって近い将来、旅行に飽きるかもしれない。だって自分の考えなんてすぐに変わるし、次にやることが正解とは限らない。だったら、限られた時間で『今、これがやりたい!』と思うことを周りに気兼ねなくやっていくほうが、いいじゃないですか。休日ってそのためにあると思うんです」

自分探しをしがちな人は、自分の未来に「ひとつの正解」を求めている人が多い。でも、こどもの頃から将来を夢想して、大人になっても定まっていないのだとしたら、そんな正解なんてあるわけない、と思ってみる。大切なのは「やりたいことを、やりたいようにやっている時間」を人生の中でどれほど持つことができるか、ではないだろうか。そのための“休み方改革”。東松さんのYouTubeを見ているだけでもちょっと勇気が湧いてくるはず。

 

>>特集「リーマントラベラー東松寛文の 休み方改革2020」はこちらから

 

撮影:南方篤

 

<TO DO 2>
美しいと想う気持ちを日常ごとにする with 篠崎恵美 フラワークリエイター

誰が見たって花は美しい。花束をもらったらうれしいし、桜の季節は歩いているだけで気分が良くなる。美しいからこそ“特別”で、記念日や意味のあるときにだけ花のことを考える。でも、何気ない日常にこそ美しい花がずっとあって、その美しいと想う気持ちを毎日抱いて暮らしていけたらどれほど幸せか。そんな理想を現実にしてくれるお店が、篠崎恵美さんが手がける「edenworks」のフラワーショップだ。

「仕事をしていると、毎日が同じことの繰り返しですよね。朝起きて仕事へ行って帰ってきて……。その中でちょっとした変化があると、それだけで違う。生花だったら、晴れたら蕾が開くし、夜になれば蕾が閉じる……。そんな動き、日々違う動きを感じるだけで、楽しいんです」

フラッグシップショップである「edenworks bedroom」は代々木上原の閑静な住宅街、しかも看板のないシンプルなビルの3階にある。花屋といえば、路面店で入り口に鮮やかな花が咲き誇り、非日常を彩る存在感があるが、篠崎さんのお店はその逆を行く。

「ここに来てくれるお客様と花を通してつながれたらと思って、親密な人を迎え入れる場所である『bedroom』にしたんです。プライベートな空間に一輪の花があるだけでも、部屋の空気が変わって自分の感性が豊かになる。花の存在をもっと身近なものにしたかったんです」

そして篠崎さんのクリエイティブワークは、生花から、ドライフラワーの加工やアレンジメント、さらに紙の花のインスタレーションへ。花の美しさを永く、いつでも楽しめる方向に進化し続けている。その活動に共感する人は男性にも拡がっているという。

「私のお店には、本当にたくさんの男性の方がいらしてくれます。80歳を過ぎたおじいちゃんがドライフラワーを探しに来たり、作業服の男性の方がさっとお店に入って花を選んでいたりするんです。そういう光景を見ると泣きそうになるくらいうれしいですね(笑)」

篠崎さんのお店はフラッグシップとなる「edenworks bedroom」やドライフラワーショップ「EW.Pharmacy」のほかに最新のアートワークが見られる「PLANT by edenworks」がある。PLANT by edenworksに花を持ち込めば、プレゼントでもらった思い出の花などもドライフラワーに加工してもらい長く残しておくことができる。
さらにedenworks bedroomで販売期間を終えた花も乾燥させ、ポプリなどに加工し、販売している。花を一切、無駄にせず、次につなげようという、サスティナブルな店なのだ。

百聞は一見にしかず。特別な動機がなくてもぜひ篠崎さんのお店に訪れてみてほしい。お店の世界観やスタッフの語り、お客さんの笑顔を見るだけでも花に対する価値観が変わる。そして、花を美しいと想える感性を毎日持ち続け、心を豊かにしていくことは、老若男女すべての人にとって「手に届く幸福」なのだと気づくはずだ。

 

>>さらに深く知りたい人はこちら
edenworksが提案する「特別でない日常に寄り添う花の美しさ」
「紙の花」さえも美しく、新しい。フラワークリエーター篠崎恵美が創る世界

 

撮影:河野優太

 

<第6回に続く>

MORE INFO:

edenworks bedroom

エリア: 東京 / 代々木公園
住所: 〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町8−8 motoyoyogi leaf
営業時間: 土曜日 13:00〜20:00
日曜日 13:00〜20:00
祝日 13:00〜20:00
公式WEB: https://edenworks.jp/edenworks-bedroom/

PLANT by edenworks

エリア: 東京 / 代々木公園
住所: 〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷1丁目37−2
営業時間: 火曜日 13:00〜17:00
水曜日 13:00〜17:00
金曜日 13:00〜17:00
土曜日 13:00〜17:00
日曜日 13:00〜17:00
祝日 13:00〜17:00
定休日: 月、木(祝日の場合は営業)
公式WEB: https://edenworks.jp/edenworks/

EW.Pharmacy

エリア: 東京 / 代々木公園
住所: 〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷1丁目14−11
営業時間: 月曜日 13:00〜20:00
火曜日 13:00〜20:00
水曜日 13:00〜20:00
木曜日 13:00〜20:00
金曜日 13:00〜20:00
土曜日 13:00〜20:00
日曜日 13:00〜20:00
祝日 13:00〜20:00
公式WEB: https://edenworks.jp/ew-pharmacy/