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平日夜の脳内トリップ!海外セレブもマネする妖艶クイーンの最先端スラングで英語学習

VOL.8 平日夜の脳内トリップ!海外セレブもマネする妖艶クイーンの最先端スラングで英語学習

「日常を蹴散らしたい・・・!」そんな平日夜に観て脳内トリップ&英語学習!? 前回の「私はラブ・リーガル」でしっかりめの英語を聞き取ったら、次はちょっぴり上級編。実は海外セレブ達にも大きな影響を与えているというドラァグクイーンたちから、最新のスラングを学ぼう。勉強ついでに、非日常へのトリップも。

平日夜、明日への切り替え・・・何か楽しいことないかな・・・のスペシャル脳内トリップタイムにおすすめの一作。

華麗に激しくブッ飛んでる!ドラァグクイーンの世界

ドラァグクイーンとは、派手な衣装やメイクで、ショーに出演したりパフォーマンスを行う、女装した男性のこと。Netflixで独占配信中の「ル・ポールのドラァグ・レース」は、強烈な存在感と妖しい魅力を放つクイーンたちが、全米コンテストの場でさまざまな課題にチャレンジするリアリティ・ショーだ。

© 2017 World of Wonder Productions, Inc.

「出てくるのは全員ドラァグクイーン。毎日がサーカスみたいな、こんな世界があるんだ!って、まず度肝を抜かれる」(ぴんこ)

「再生ボタンは異世界への扉! そこにはこれまで知らなかった、きらびやか&ドロドロな別世界が広がってるの!」

番組のMCは、ドラァグクイーン界におけるカリスマ的存在のル・ポール。歌手、モデルなど多方面で活躍する、超一流のエンターテイナーだ。そんなル・ポールのもとに、厳しい予選を勝ち抜いたクイーンたちが集まり、“次世代のドラァグスーパースター”の座をかけて競い合う。毎回審査があって1人ずつ脱落していき、最後に残った人が優勝だ。

「出場者は毎回異なる課題に挑むんだけど、そのお題がいちいち面白い! たとえば、高いところから落下しながら写真撮影して、一番キレイなのはだれ?とか、パーティーの装飾品のゴミを使ってドレスを作らせたり」

© 2017 World of Wonder Productions, Inc.

「みんな“お父さん改造”とか“ビフォア・アフター”って大好きじゃない? ドレスアップの過程は、その究極系を見てる気分。男も女もマネできない、異次元のファッションね」

ル・ポールや出場者たちは、番組前半の課題を発表するシーンでは全員男性の姿で登場する。そこから審査に向けて準備していくのだが、「えっ、さっきの人がこんなにキレイになるの?」と、驚愕するほどの変貌ぶりも、番組の見どころのひとつだ。

© 2017 World of Wonder Productions, Inc.

「リアリティ・ショーだからクイーン同士のケンカの場面とかもあるんだけど、モメてる理由が『私のお尻パッド盗んだのだれ?』みたいな。いろいろブッ飛んでるよね」

「ここでのいざこざとかを見てると、会社のお局が・・・とか上司が・・・とかそういうのも全部どうでもよく思える不思議な魔法がある! ドラァグクイーン気分で日常を蹴散らせる」

唯一無二の世界観に、ついつい惹き込まれてしまう。ちょっと先の未来の、まったく新しいエンターテインメントを観ているようだ。

クセ強しゃべり+最新スラングの、脳内トリップ学習

「私はラブ・リーガル」もそうだったが、ここまでの印象は「コレ、ほんとに英語学習に向いてるの?」だ。でも、よくよく聞いてみると、納得の理由がそこにはあった。

「まずはクイーンたちのしゃべり方。自信たっぷりな独特のテンションで、ひと言ひと言をゆっくりと強調してしゃべるから、意外にも聞き取りやすいの。特にル・ポールの英語がすごく分かりやすい!」

たしかに出場者たちはみんな、ファッションも派手だが、話し方も派手だ。

「みんな国や人種がバラバラだから、いろいろな地域の英語が出てくるのもいいところ」

さまざまな背景をもった個性的な面々の掛け合いは、ときにテンポよく、ときにスロー。笑いあり涙ありで、多様性に富んだリアルな英語がぶつかり合う。

© 2017 World of Wonder Productions, Inc.

「あとは、スラングね。アメリカで流行っているスラングの多くは、実はもともとドラァグクイーンが使っていた言葉から。ということは、次にどんな言葉が流行るか?という視点も出てくるわけよ」

ハリウッドスターやアーティストら海外セレブが、SNSなどで発する新しい造語。これはどこから来たかというと、なんとドラァグクイーンたちが適当(?)に発した言葉が発信元、というケースがけっこうあるらしい。最先端の言い回しもおさえられる。

© 2017 World of Wonder Productions, Inc.

では、このちょっと玄人向けのインプットを、いつ・どこでしようか。

「誠実・努力・友情…。などなど、そんな教訓めいたものを提示してくる海外ドラマは、けっこう多い気がする。でも、この番組はそういうのがまったくない。やっぱりクイーンたちも背負ってるものがあったりするしね。自分が何も否定されない感じは、なかなか心地いいよ」

仕事や学校で疲れているのに、家に帰ってまで教訓は聞きたくない。刺激的な世界に脳内トリップして、ほんの一瞬だけ現実逃避したい、そんなときがおすすめ。いつの間にか英語も身に付く、ちょっとお得な“脳内留学”だ。

取材・文:中山秀明
コンテンツセレクト:岡野ぴんこ

 

【ル・ポールのドラァグ・レース】
伝説のドラァグクイーン、ル・ポールが主催する、オーディション形式のリアリティ・ショー。厳しい審査を勝ち抜き、ゴージャスなファッションに身を包んだクイーン達が、さまざまな課題にチャレンジして、ナンバーワンの座を争う。

『ル・ポールのドラァグ・レース』
Netflixにてシーズン6~10独占配信中
https://www.netflix.com/title/70187741