何だかんだで、英語ができるとカッコいい。でも、eラーニングも駅前留学も続かない…。海外ドラマで勉強できたら、ラクだし最高なんだけど…。そんな視点で探したら、ありました。Huluで配信中の「私はラブ・リーガル」は、ヒアリングの練習にぴったりだ。
Huluで全シーズンが配信されている、アメリカのハートウォーミングなリーガルコメディドラマ「私はラブ・リーガル」。視聴率が悪い番組はすぐに打ち切りになるアメリカで、ここまで続くということは、かなり人気のシリーズなのだろう。
「設定だけを見れば、よくある王道のパターン。まさに“ザ・海外ドラマ”という感じ」(ぴんこ)
見た目はイマイチだが優秀な敏腕弁護士のジェーンと、明るく前向きな女優を目指すおバカなブロンドヘアーの美女・デニー。このふたりが同時期に不慮の事故に遭い、デビーは死んでしまう。しかし、ひょんなことから彼女の魂はジェーンの体に入ってしまい…。確かに、どこかで似たような作品がありそうな設定だ。
「設定こそストレートだけど、痛快で気持ちいい! アメリカ社会に根付く“女性が持つべき美意識”へのアンチテーゼだったり、人種差別やSNSへの問題提起だったり。もちろん、ふたりの魂を持ったことでのドタバタ感や、恋愛モノの要素もあるんだけど、それだけじゃなくて、深いテーマに触れたりもするのよね」
主人公ジェーンは弁護士ということで、いつも何らかの事件が舞い込んでくる。基本的には連続モノだが、事件は1回ごとに解決するので、テンポも良くて視聴しやすい。
確かに面白そうだが、「私はラブ・リーガル」が英語の勉強にオススメなのは、どうしてだろう?
「ギャルっぽくて女王様っぽくて、いつも根拠のない自信を持ってるデニー。容姿に自信はないけど、抜群の知性を持ってるジェーン。このふたりが合体すると、頭が良くて自信たっぷりの“最強女子”ができあがるわけ」
公私ともども、これまで後ろ向きだった主人公が、どんどん積極的になっていく痛快な姿は、このドラマの魅力のひとつ。お互いの長所を合わせてひとつに…、筆者の世代的には「ドラゴンボール」のフュージョンみたいな感じ、というのがしっくりくる。
「で、最強なんだから、そりゃもうテキパキ・ハッキリと話すのね。その英語が、すごく聞き取りやすいのよ!」
たしかに日本語でも、そういう人の声はよく通るし、耳にも残りやすい。
「しかも、ジェーンは弁護士だから、法廷のシーンもたくさん出てくる。だから、日常会話や女子トークだけじゃなくて、かしこまった場でのカタい英語もたくさん聞けるし」
簡単な会話からビジネスに活きそうなしっかりした英語まで、幅広く触れるチャンスのあるドラマなのだ。
「特に観てほしいのは、各回の法廷での最終弁論。陪審員制度のあるアメリカだと、その弁論のうまさで弁護士の評価が変わるほど重要なんだけど、そのシーンが最高。論理的だけども心に響く感動的なスピーチが多くて、私も感情移入して何回も泣いちゃった」
泣くことで頭の中をスッキリさせつつ、生きた英会話を吸収する。さらに泣ける名シーンがあれば同じ作品でも何度見ても飽きない。海外ドラマによる「涙→英語」のループは、もしかしたら学習に効果的だったりするかも?
取材・文:中山秀明
コンテンツセレクト:岡野ぴんこ
【私はラブ・リーガル】
交通事故で死んだはずの、ちょっとおバカで明るいブロンド女子・デビー。彼女の魂が、見た目は冴えない敏腕弁護士・ジェーンの肉体に…。ふたり分の記憶を持つジェーンが、恋愛に法廷に奮闘するハートフルなリーガルコメディドラマ。
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