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アメリカの王道ドラマ疲れには、“フランス流タラレバ娘”の抜け感が効く!

VOL.17 アメリカの王道ドラマ疲れには、“フランス流タラレバ娘”の抜け感が効く!

派手で見ごたえがあるし、ストーリーは王道。そんなアメリカのドラマはもちろん面白いけど、たまには毛色の違う海外作品も観てみたい。そんな食傷気味の心には、Netflixオリジナルの「ガールフレンズ・オブ・パリ」の“抜け感”が心地いい。

女性の悩みは万国共通? リアルなテーマに感情移入

「Netflixは、オリジナル作品と世界中のドラマに強いのが魅力。海外は海外でも、本当にいろいろな国のを観られると、海外ドラマ好きの間で定評があります」(ぴんこ)

世界中の作品が集まるNetflixだからこそ、あえてアメリカじゃないのを選ぶのも面白い。ということで、今回はフランスの「ガールフレンズ・オブ・パリ」。

「タイトルを見るとSATC(セックス・アンド・ザ・シティ)のパリ版かな~、と思うかもしれませんが、コレ、もっと心をエグられます」

「SATCは、なかなかにファビュラスな世界観なワケですよ。登場するのはコラムニストだったり、弁護士だったり、PR会社の社長だったり…。みんなステータスが高めで、ドラマチックでしたよね」

ちょっと浮世離れしたSATCよりも、「東京タラレバ娘」に近いニュアンスが『ガールフレンズ・オブ・パリ』にはある。

「女性の仕事や恋愛を描いているのは同じなんですが、設定がもっとリアル。ちっちゃなアパルトメントに住んでて、仕事で成功もしてないし、そうそうに出産して主婦になろうという人もいるし」

「出演者たちも美人すぎずオシャレすぎずで、30代女性が観れば、グッとくるようなリアリティがあります。同じテーマを、現実主義なフランス人が作るとこうなるのかぁ、という感じ」

恋愛、仕事、結婚、出産…。ライフステージが変化していく世代に、特にハマるテーマが満載だ。

「ドラマには、日本と同じような内容の会話がたくさん出てきます。お国が変わっても、30代女性の悩みって変わらないんだ、って共感というか安心感というか、があります。そっか、パリジェンヌも私と同じことでクヨクヨしてるんだな・・・みたいな」

フランスならではの力の抜け方。それが逆に新鮮!

ストーリーのほうはどうだろう。

「元カレのことを忘れられないエルザっていう女の子が主人公。友人たちが彼女に新しい出会いをお膳立てするんですが、そのデート相手が実は男娼だった…。で、エルザはそうと知らずに恋に落ちていって、友人たちにも出産やらのイベントが近づいてきて…。というお話です」

「男娼っていう変わった要素はありますが、派手じゃないし、ドラマチックな展開があるわけじゃない、そんな日常が描かれています」

話の展開もさることながら、スタイリングやドラマの作り方もアメリカとはやっぱり違う。

「そこでの絶妙な感情の機微とか、ビジュアルのこなれたオシャレさは、フランスらしい。肩に力が入ってない“抜け感”みたいなものを感じます。これまでのドラマではあまり見たことのない新鮮さ! ファッションもリアリティあるお洒落、って感じで参考になります」

メジャーな大作のスタンダードに良くも悪くも慣れてしまった人にとっては、なかなかの新感覚だろう。

「あとはNetflixを始めたての人にもいいかも。最初はやっぱり王道の作品が気になるはずなので、まずはそれを観つつ、時々こんな変わり種も織り交ぜていくと面白いですよ。知り合いにもツウだと思われるはず。並行ウォッチング、オススメです」

「30分×8話で終わるのポイント。これくらいのボリュームなら『ちょっと観てみようかな』くらいのノリで始められますよね」

ハラハラ・ドキドキしすぎて“アメリカ疲れ”しちゃったなと感じたら、気軽なパリのヌケ感で箸休め。お試しあれ。

取材・文:中山秀明
コンテンツセレクト:岡野ぴんこ

【ガールフレンズ・オブ・パリ】Netflixオリジナルシリーズ 独占配信中
昔の恋愛を引きずって、次の恋に進めないエルザ。そんなエルザのために、友人のエミリとシャルロットは、男娼を雇って彼女に自信をつけさせようと計画する。パリを舞台に女性3人の悲喜こもごもを描いたロマンチックコメディ。