世界各国の国王や大統領など、多くの賓客を迎える迎賓館。ヨーロッパの宮殿を思わせるようなその絢爛豪華な佇まいに圧倒される人も多いだろう。実はこの迎賓館、一般の人でも見学できるのだ。
迎賓館赤坂離宮があるのは、JRや東京メトロなどが通る四谷。そんな喧騒に包まれた都会の真ん中に、緑に覆われた迎賓館が突如姿を現す。その外国の宮殿を思わせる姿は、「ここはどこの国?」と一瞬戸惑ってしまいそうなほど優美だ。高くて白い堅牢な正門を超えると、正面玄関まで約220mの長い石畳のアプローチが続く。

花崗岩の外壁に緑青の屋根が印象的な迎賓館は、日本唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築。本館は国宝に指定される重要なもので、10年の歳月をかけて1909(明治42)年に皇太子殿下がお住まいになる東宮御所として建設。その後、1974(昭和49)年に5年余りの改修を経て迎賓館となり、今に至っているのだとか。この石畳の前庭と前庭からの本館外観の見学は、入場無料で楽しめる。

迎賓館本館内の見学も1000円で可能。天井高5mほどの白壁の廊下が館内を巡っており、その宮殿のような雰囲気にうっとり。晩餐会などが催される「花鳥の間」は130名もの席を設けることができる広々とした部屋で、その中心には約1tもあるフランス製のシャンデリアが輝いている。
天井に描かれた36枚の油絵や壁面に飾られた30枚の七宝焼きには、部屋の名前の所以となる花や鳥などで彩られ、シオジ材を使った飴色に輝く壁面と一体となって、重厚感ある雰囲気を醸し出している。

調印式や賓客とのテレビインタビューなどに使用される「彩鸞の間(さいらんのま)」は、天井高が約9m。白壁に金箔が施された石膏の浮き彫りに包まれた華麗な装い。“甲冑とライオン”“日本刀とサーベル”など、和と洋を感じるおもしろみある意匠が施されているので注目だ。

このほかにも、舞踏会用に設計されたものの、本来の目的では一度も使用されたことがなくレセプションなどに用いられる「羽衣の間」、王妃が現れそうな中央階段などを見学することができる。
2020年4月2日からは改修工事を終えた「朝日の間」も、2年ぶりに一般公開されている。同室は表敬訪問や首脳会談なども行われる同館で最も格式が高いとされる部屋だそう。今回の改修では、朝日を背にして女神が馬車を走らせている姿を描いたといわれ、同室の名前の由来となった「女神オーロラの天井画」の修復や金箔の貼り替えを実施。サクラが舞う様子を47色の糸を用いて表現した手織りじゅうたんの「緞通(だんつう)」や窓際のカーテンも新調した。創建時にフランスから輸入された「クリスタルガラスのシャンデリア」の洗浄も行ったという。
美しい調度品や装飾に囲まれた空間に佇むと、異世界にトリップしたよう。この機会にぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。
※TOKYO DAY OUT(2017年)より転載。最新情報は公式サイトを御確認ください。
| エリア: | 東京 / その他 |
|---|---|
| 住所: | 〒107-0051 東京都港区元赤坂2丁目1−1 |
| 電話番号: | 03-5728-7788 |
| 営業時間: |
月曜日 10:00〜17:00 火曜日 10:00〜17:00 木曜日 10:00〜17:00 金曜日 10:00〜17:00 土曜日 10:00〜17:00 日曜日 10:00〜17:00 祝日 10:00〜17:00 |
| 定休日: | 水曜日 接遇等による非公開日あり |
| 公式WEB: | https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/ |
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