ここ数年で、耳元の光景は様変わりした気がする。イヤホンから伸びるコードはなくなり、ワイヤレス化が著しい。そのムーブメントを作った立役者のひとつが、AppleのAirPods。その優れた使い勝手とは?
一般的なイヤホンの形状なのに、コードがない。シンプル&クリーンなホワイトデザインで、趣味嗜好を選ばない。とはいえ見た目のインパクトはけっこう強くて、このあたりはAppleのデザイナー・ジョナサン・アイブがいかに巧者なのかがよくわかる。よく注意して見なくとも、電車や街中でAppleのAirPodsを着けている人を探すのはたやすいはず。今や多くの人に受け入れられている、Bluetoothイヤホンの“ベンチマーク”なのだから。
このたび第2世代が登場したAirPodsを使えば、どんな体験が待っていて、どんなシーンで楽しめるのか。とその前に、そもそもどんなことができるのかを説明しよう。
……といっても、できることは基本的なイヤホンとほぼ同様だ。Apple純正だけに、iPhoneやiPad、Macとの親和性が高い。そしてその使い勝手にはきっと感動を伴う。
コードが繋がっていないとはいえ、設定や接続は簡単。Air Podsが入っているケースのフタを開けると、近くにあるiPhoneに設定画面が表示されるので「接続」をタップすればペアリング完了。ケースにしまえば接続解除、再びフタを開ければ自動的に繋がる。これだけでいい。コードのあるイヤホンであれば、絡まりを直したり、プラグを差し込む手間が発生する。その点、ケースから取り出すだけで使用できるのは実に手軽だ。
そしてイヤホンをダブルタップすることで、曲送りやSiriを呼び出すこともできる。イヤホンを片耳から外すと一時停止、再び着けると再生できる。マイクも内蔵されているので、通話も可能だ。さらに、Bluetoothイヤホンにありがちな接続切れも少ない。
シンプルながら、できることはけっこう多い。先ほど「できることは基本的なイヤホンと同様だ」といったが、その使い勝手と操作性の巧みさが、AirPodsの真骨頂。もちろん音質もいい。
……と、いうのが第1世代のお話。新登場の第2世代はさらに磨きを掛けた。デザインはほぼ変わらずだが、最大の特徴は置くだけで充電できるQi充電に対応し、「Hey, Siri」と話しかけるだけでSiriを呼び出せるようになった。またレイテンシ(音の応答性)も30%向上し、ゲームなどでの遅延もなくなった。音質も向上し、バッテリ性能もアップしている。操作の手軽さはそのままに、さらにパワフルになったというわけだ。
ではどんなシーンで優位性を発揮できるのだろうか。
もっとも身近で便利さを実感できるのは、通勤など、日常のおでかけだろう。コードのあるイヤホンに比べ、「聴こう」から「聴く」に至るまでの時間と手間が大幅に短縮できる。混雑した電車のなかでも、手間なく音楽にたどり着ける。また音の遅延も少ないため、動画視聴のクオリティもアップしそうだ。
また旅行シーンでも活躍してくれるだろう。見知らぬ土地でバスに乗るとき、片耳からイヤホンを外せば音楽はストップ。車内放送を聞き逃すこともない。そのままパートナーにイヤホンを片方着けてもらえば、音楽をシェアする、なんて趣向はいかがだろうか。
さらに、アクティビティ中にもオススメ。AirPodsはスポーツ用に作られているわけではない。しかし先述のように“ベンチマーク”であり、数多くの社外アフターパーツがリリースされている。たとえば耳の中でズレにくくなるシリコン製のイヤーピースや、激しい運動時でも装着できるイヤーフック、首に掛けられるネックストラップなどなど。タップやSiriを駆使した操作性は間違いのないレベル。運動中にも頼もしくBGMを奏でてくれるだろう。
通勤中でも、旅先でも、運動中でも、あらゆるシーンで音楽を聴く行為を身近にしてくれる。AirPodsはただのイヤホンを超えた頼もしさを有する。一度使えば、いつも傍らに持ち歩きたくなるに違いない。
営業時間: |
月曜日 10:00〜21:00 火曜日 10:00〜21:00 水曜日 10:00〜21:00 木曜日 10:00〜21:00 金曜日 10:00〜21:00 土曜日 10:00〜21:00 日曜日 10:00〜21:00 祝日 10:00〜21:00 |
---|---|
公式WEB: | https://www.apple.com/jp/ |
SHARE: