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HOME SPECIAL とりあえず、やってみた。 子供の頃の憧れた「犬の保育園の先生」という仕事をやってみた。
子供の頃の憧れた「犬の保育園の先生」という仕事をやってみた。

VOL.4 子供の頃の憧れた「犬の保育園の先生」という仕事をやってみた。

実は昔から気になっていた職業に、編集部員が一日体験する「とりあえず、やってみた」企画。犬好きの私が選んだのは「犬の保育園の先生」でした。

無類の動物好きの私。子供の頃から水族館や動物園に行くのが好きで、飼育員になるのが夢でした。

大人になった今、子供時代の夢とは別の、編集アシスタントという仕事を楽しんでいるわけですが、やっぱり動物に関わる仕事に関わってみたい!ということで、仕事旅行社のサイトを検索。

そこに「犬の保育園の先生になる旅」というものを発見。動物!しかも保育園の先生!という子供なら誰でも憧れるキーワードの揃った仕事、とりあえずやってみたい!

というわけで、指定された住所へ向かい、扉をあけると早速わんちゃん達がお出迎え。

訪れたのは、家庭犬のためのしつけ教室・犬の保育園「SKY WAN! DOG SCHOOL 木場公園校」。園長の平山さんが旅のナビゲートしてくれます。また、この日は20代の男性の参加者も。

そもそも、「犬の保育園」とは、どのような仕事なのでしょうか。

「人間の保育園と同じように、飼い主さまが仕事に行っている間にわんちゃん達をお預かりしている場所です。わんちゃんの自由に遊ばせるだけ、というところもあります。しかし、当園では飼い主さまの代わりに家庭犬が人間社会で生きていくために必要なルールやマナーを教えています」と平山さん。

例えば、わんちゃんの中には、散歩や来客の時に吠えてしまったり、固まって動かなくなってしまったり、逆に他のわんちゃんが好きすぎて飛びついてしまったりする子もいます。

そんな子のために「他のわんちゃんがいても落ち着いていられるように」をモットーに、数頭ずつのわんちゃんを同じ空間にいさせて様々な練習を行います。

また、「お散歩でリードを引っ張らないようにしてほしい」「何か芸を身につけさせたい」など、飼い主の要望やわんちゃんの個性に合わせて練習内容も一頭一頭変えているのだとか。

わんちゃん達は、午前と午後の2回に分けて、15分〜20分ずつ練習。そして、お昼の後のフリータイム以外はクレート(持ち運び可能なハウス)の中でお休みします。

1日に預けられるわんちゃんの数は20〜30頭。スタッフさん達は自分の担当のわんちゃんを1回に1〜3頭ずつ出して練習を行います。

部屋にはたくさんのクレートが並んでいました。

早速わんちゃんの練習にチャレンジ!

今回はすべてのわんちゃんに共通して身につけてもらう「アイコンタクト」「おすわり」「ふせ」の練習を行うことに。

犬を飼ったことがない私は、初めての触れ合いに緊張。
平山さんがホワイトボードを見て、人馴れしている子を選んでくれました。

その日預かっているわんちゃんが一目でわかるホワイトボード。排泄の時間やおやつの種類まで細かく記されています。

まず、担当するわんちゃん専用のポーチにおやつを入れ、腰にセット。

なんだかこれだけでプロになった気分。

リードの付け方や、クレートから出すときの注意点を教わり、本日最初の相方とご対面です。

ビションフリーゼの女の子。とても人懐っこくて可愛い!

まずは、リードの正しい持ち方からレクチャーしてもらいました。

リードは小指を下に握ることで力が入り、わんちゃんをコントロールしやすくなるそう。

正しくリードが持てたら、おやつを使って「アイコンタクト」から一通りの動きをやってもらいます。

おやつを自分の顎に持っていき目を合わせてもらいます。
うまくできたらすぐにおやつをあげるのが大事!
みんな上手に「おすわり」ができました!
「ふせ」も上手にできます。
一通り終わったらお水を飲んでクレートへ。おつかれさまでした。

続いて、他のわんちゃんにも同じようにトレーニング。

金メッシュがおしゃれなトイプーちゃんと「待て」にもチャレンジ。
「待て」が上手にできると、「他の部屋に移動してもじっとしてられるんですよ」とリードを置いて部屋を移動した平山さん。
生後間もないダックスの子犬。保育園は2回目ですが、しっかりとアイコンタクトやおすわりができました。カメラマンと私は「可愛い〜!」と取材そっちのけでメロメロに。

お昼になると、全てのわんちゃんをクレートに戻し、スタッフは昼食もとります。

ゆっくりしたのもつかの間、わんちゃんの「保育ノート」を大量に机に広げ、書き上げていきます。

ノートは全て手書きです。
表紙作りも、紙をリングに通すのも全て手作業!
その日撮った写真も印刷してノートに貼ります。

人間の子どもと違ってわんちゃんはしゃべることができないので、その日あったことやできるようになったこと、排泄の時間まで細かく記入。
このノートを見れば、自分の愛犬が保育園で何をして、何ができるようになったかを知れるというわけです。

30頭弱のわんちゃんの保育ノートを7人ほどのスタッフで書くなんて大変!と思っていましたが、スタッフさん達はなんだか楽しそう。
「今日この子はこうだったよね」「この写真、可愛く撮れたでしょ!」なんて言いながら大量のノートを仕上げていました。
みなさん、本当にわんちゃんが大好きなんだな、と感動。

ある程度ノートが仕上がったら、一部のわんちゃんを部屋に放してフリータイム。

飛びついた時は叱らず、飛びついても相手にしてくれないと教えたいので無視し、それ以外は撫でてもいいとのことで、思いっきりモフモフを堪能しました。

午後も同じようにさまざまなわんちゃん達の練習を体験し、1日が終了。

園長の平山さんはわんちゃんの特徴をすべて覚えていて、「この子は今部屋にいるあの子が苦手だから、2メートルくらい離れて練習してください」「この子はあまりおやつを食べないので、褒めるときは思いっきり撫でてあげてください」など逐一アドバイスをしてくださったので、わんちゃんたちの特徴を理解しながら体験を終えることができました。

体験してみてどうだったか、などを他の参加者さんと話し合い。

スタッフさんにこの仕事で辛いこと、大変だな、と思うことはありますか?と聞いたところ、「わんちゃんが入ったクレートを運んだり、かがんだりすることが多いので腰が痛くなることがありますね。でも、自分の好きなことを仕事にできているので辛いと思ったことはないです」と語ってくれました。

なかなか難しいかもしれませんが、「好きなこと」を仕事にできれば、どんな辛いことだって乗り越えられる。

そんなことを考えさせられる旅になりました。

ちなみに、こういった犬の保育園の先生になるには専門学校や養成スクールに通うのがいいとのこと。
「編集部を辞めて、スクールに通おうかな…」と一瞬本気で考えてしまったのは編集長には内緒です。

 

取材・文:坂部萌衣(Harumari TOKYO 編集部)

取材協力
SKY WAN! DOG SCHOOL 木場公園校 http://www.sky-wan.com/
5/8 勝どき校OPEN http://www.kachidog.com/

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