HOME WELL BEING TOKYO WELL-BEING “東京でつながる”という幸せ “かっこいい”って何? 美容師の可能性を拡張しつづけるOCEAN TOKYO高木 琢也の挑戦
“かっこいい”って何? 美容師の可能性を拡張しつづけるOCEAN TOKYO高木 琢也の挑戦

VOL.17 “かっこいい”って何? 美容師の可能性を拡張しつづけるOCEAN TOKYO高木 琢也の挑戦

美容室は、格好良く、あるいは可愛くなるために行く場所だ。だから、ほとんどの美容室は見た目を整えることに注力している。しかし全国から人が訪れる、原宿の美容室・OCEAN TOKYOは違う。自己満足の格好の良さではなく、髪型を通じて、前向きに生きることや、人に認められる喜びを教えてくれる場所なのだ。OCEAN TOKYOの代表・高木 琢也さんに本当の“かっこいい”について話を聞いた。

OCEAN TOKYO高木さんが考える “かっこいい”とは?

そもそも、「かっこいい」とは何だろう?頭に浮かんだ人気俳優やアイドルの顔も一つの正解かもしれないけれど、あまり真剣に考えたことがなかった。

「“かっこいい”って、自分で決めるものじゃない。周りにいる人が決めること。」

外見の格好の良さに明確な定義はないと語るのは、OCEAN TOKYOの代表・高木 琢也さん。彼こそ、日本で最も“かっこいい”を追求している人物と言っても過言ではない。

しかし、ここでふと疑問が過ぎる。そもそも格好良くないといけないのだろうか?多様性の時代、格好の良さだけが全てではないはず。

「何が得なのかってよく聞かれるけど、格好悪いままでいいとしたら、それはあなただけの意見。恋人やご両親からしたら、格好良くなった方が嬉しいに決まっている。人気者になって嬉しくない親はいない。“かっこいい”の定義は厳密にはないけれど、その先にある『周りに喜んでもらうこと』が大事。」

なるほど確かに……。身内が素敵になったら嬉しいし誇らしい。自分だって、認められて褒められたら幸せに決まっている。周りが認める“かっこいい”を目指すのは、決して悪いことではない。

OCEAN TOKYO代表・高木 琢也さん

「でも、“かっこいい”は外見だけじゃない。内側も大切。たとえば僕は、美容業界では有名かもしれない。だけど一歩外に出たらもっとイケてる人ばかりで、自惚れちゃいけないなって思ってる。ただ、そこで凹むのか、超えてやるって思っているのか、どっちが“かっこいい”かって言ったら、メラメラしている方が格好良い。」

何か、壁となる出来事が起きてもそこに向かって挑戦する。そんなマインドを持った人も、高木さんの思う“かっこいい”だ。そして外側と内側、2つの理想に同時に近づくには、髪型こそが重要なのだという。

「(外面も中身も)どっちかだけじゃなくて、どっちも目指せばいい。髪型は、そのための一つのツール。変えるだけで見た目が格好良くなるし、自分の気持ちも表現できる。『やる気満ち溢れてます!』って言われても言葉だけじゃわからないけど、髪型を変えたら一目でわかる。」

 

新しい挑戦をし続ける

そう。髪型を変えるという行為は、外見が変わるという変化と同時に、なんらかの「意志表明」でもあるのだ。そして髪型を変えるという行為は、実はとても思い切った挑戦とも言える。自分にとって格好良くない髪型になったら、それだけで憂鬱な気持ちになるわけで、まだやったことのない髪型になってみるには相当な勇気もいる。

だから高木さんは、その後押しのためにも自分自身で様々な髪型に挑戦している。この日は、「自分史上最大に髪を伸ばしている最中」だった。(2月に取材)

「髪を伸ばしたのは、一度、自分が思うダサい髪型をやってみて、切った時に感動してもらおうと思って。そうすれば、お客さんにも切った方が良いよってすすめられるし、お客さんも切ろうって気持ちになる。『髪型変えたら人生楽しいよ』を、自分の髪型でやらないとリアルじゃない」

さらに髪型を変えることは新しいことに挑戦する意思表示であるとともに、自分自身のセンスや感覚を知る機会にもなるという。

「昨日、この髪型をインスタにあげたら思った以上にコメントが伸びて。自分ではダサいと思ってたのに、結構人気あるなって。自分が思っている評価と、皆の評価は違う」

自分が良いと思う髪型を続けるのではなく、時にはダサいと思う髪型も試す。そうすると、周りの意外な評価に気付くことができる。もはや、髪型を変えることは、新しい自分を見つけるための“挑戦”であり、生き方にもポジティブに影響していく。何より高木さん自身が、それを体現する存在なのだ。彼は美容師だけでなく、会社の経営者、商品のプロデュースなど、枠に囚われずに挑戦している。

「進化していかないといけないと思っている。今の時代は髪切屋だけではダメなんだなってわかっている。でも、挑戦して大変だったとしてもうまく行ったら嬉しいじゃないですか。そのままでいるのは楽かもしれないけど、ずっとマリオのゲームの1面やってるの?って。みんな1面ばっかりやってそれでいいの?と。結構思っちゃいますね。」

 

スタッフにも教える「自分を知ることの大切さ」

「もともとは、サッカー選手になりたかった。でも怪我で諦めて、美容師になって。今も劣等感の方が強い。この人歌うまくていいなとか、この人モテるんだろうなとか。その度に、雑魚いな自分。と思う。」

美容師として頂点に上り詰めた高木さん。順風満帆に見えるが、いまだにコンプレックスがあるというから驚きだ。

「でもそれで必死にやってきたら、美容師の中のトップになって、ある種インフルエンサーみたいな存在にもなって。そうしたら、サッカーをそのままやってたら出会えなかったような人たちに出会えた。違う道でも、上り詰めると、出会えるんだなって」

挫折経験があっても、コンプレックスを持っていても、そこで負の感情に流されるなんて、高木さんに言わせれば格好悪い。コンプレックスを持ちながらも常にポジティブ志向で挑戦し続けることの大切さを語る高木さん。このマインドは高木さんとともに働くOCEAN TOKYOのスタッフたちにも深く浸透している。

「お前の人生の主人公はお前だよっていうのは、スタッフによく言っていますね。だから、お互いにディスるのはやめなと。同期はライバルなので、あいつより早くデビューしたいとか、早く合格したいとかあって、何かしら勝ちたいから欠点を探す。でもそうじゃなくて、相手のいいところを探せるようになれと」

エネルギーを向けるなら、前向きな方に。時間があるなら自分のために使え。それが、高木さんの教えだ。

「あとは、SNSをやれと言っている。自分の好きな顔とお客さんの好きな顔は違うというのを、客観視できるから。自分の見せ方もわからないのに、お客さんを格好良く、可愛くするなんて、不可能に近い。SNSでいろいろ試して、毎日街の変化に気づこうとしないと成長しない。」

 

美容師だからこそ、「挑戦」をすすめられる

高木さんやOCEAN TOKYOのスタッフが、ここまでする理由。それは、お客さんに自分の生き様を伝えて、心を通わせるためでもある。事実、OCEAN TOKYOにはお客さんと美容師との間の絶妙な距離感から生まれる交流がある。

「美容師の置かれているポジションはレア。彼氏未満、友達以上、みたいな。恋人に振られて泣いているお客さんに、友達みたいに寄り添うよりは、そんなんだから振られるんだよっていう(距離感の)方が、意外と吹っ切れたりする。俺たちは友達じゃないけど、これまでの生き方の中で、そういう辛い時もあるけどその先にもっと良い人と出会うよ、って言えたりする。そういう話をして、心を開いてもらう場所でもある」

多くの人にとって、「髪型を変えること」は勇気がいること。これに挑戦してもらうには、この人なら任せられる、という信頼関係を作ることが重要なのだ。

「ここにきて人生が変わったとか、今までの考え方が変わったということを発信してくれるお客さんが結構いるんです。嬉しいですよね。」

そんな高木さんに、最後に今挑戦したいことを聞いてみた。

「技術と見た目以外で、世の中を動かせる存在になりたい、っていうのはあって。髪型を自由にするために校則や社則を変えていきたい。なくすのではなく変える。時代の変化とともに。これは美容師しかできないだろうなっていうものを、色々仕掛けていこうかなという段階。渋谷区をまずかっこよくして、東京、日本をかっこよくしていきたいですね。」

高木さんの目指すものは壮大だ。でも、挑戦の積み重ねで得た自信に満ち溢れていた。髪型を変えるというチャレンジの先には、本当の“かっこいい”と幸せが待っているのかもしれないと、強く思った。

MORE INFO:

OCEAN TOKYO

エリア: 東京 / 表参道・原宿
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目27−7
電話番号: 03-6427-5323
営業時間: 火曜日 11:00〜20:00
水曜日 11:00〜20:00
木曜日 11:00〜20:00
金曜日 11:00〜20:00
土曜日 11:00〜20:00
日曜日 11:00〜20:00
祝日 11:00〜20:00
定休日: 毎週月曜日、第2火曜日定休
公式WEB: http://www.oceantokyo.com/

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