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HOME SPECIAL TOKYO WELL-BEING “東京でつながる”という幸せ 東京の人が東京を再発見する旅。OMO5東京大塚のマイクロツーリズムとは
東京の人が東京を再発見する旅。OMO5東京大塚のマイクロツーリズムとは

Withコロナの今、旅行のあり方に変化が起きている。国内であれわざわざ遠出してまでメジャーな観光地の繁華街で3密に向かうのも気が引けるし、旅の開放感を感じにくい。むしろ近場に目を向ければ、新しい発見や人との出会いといった旅ならではの体験を手軽に楽しむことが出来るのだ。星野リゾートが手がける都市観光ホテル「OMO5東京大塚」がスタートしたのは、近場でも非日常が味わえるという東京近郊の人向けのマイクロツーリズム。東京に住んでいても、未知の街を巡り、意外な名店の味が楽しめる、まさに旅行の魅力を存分に味わえる体験だ。 JR山手線の沿線である大塚で、果たしてそんな体験ができるのか。実際に試してみた。

星野リゾートの中でも新しいOMOブランドは、「街を楽しむ」がコンセプトの都市観光ホテルだ。北海道や東京にあるうちの一つ、OMO5東京大塚は、JR大塚駅から徒歩1分の場所にある。5月までは休業していたが、今は新型コロナウイルスの感染対策をしながら営業を再開している。

ホテルに入ると真っ先に目に入るのは、まるで電車の車内のような休憩スペース。都電が走る大塚の街を象徴しているような装飾だ。

実は今回の宿泊取材は、新型コロナウイルスの影響で、遠出はおろか、家からも出ない生活を送っていた筆者にとって、久しぶりの外泊。そのせいで緊張していたが、そんな不安を感じとってか、支配人の磯川さんが丁寧に説明をしてくれた。

「飛沫感染防止のシートと、透明のアクリルパネルも設置するなど、お客様同士の距離感を保ちつつ快適に過ごしていただけるようにしています」

新型コロナ感染防止対策はしっかり行っていると磯川さん。例えばチェックインの際、検温や海外渡航歴の確認を行い、客の状態を確認。チェックインの手続きは自動で行えるので、受付スタッフとの接触は最低限で済むのだ。

チェックインを済ませた後、ふと目にとまったのは、パブリックスペースに置かれた電車のおもちゃ。ホテルの雰囲気に馴染んでいるな……と眺めていると。

「それは、ソーシャルディスタンスのために置いています」

なんと、これもコロナ対策の一環だった。おもちゃが置かれている席には座れないため、間隔をとって座れるようになるのだとか。ホテルの雰囲気を壊さない、自然な対策の仕方は、さすが星野リゾートである。

受付横にはカフェがあるが、現在は閉店中。やはりこれもコロナ対策によるものだという。

「ホテルなので、食事を楽しみにしてくださっている人もいらっしゃったのですが、3密を避けなければならない中では実施することはできず、今はカフェを閉店しています」

ホテルの楽しみの一つといえば食。それが楽しめないなんて…と残念に思う人もいるかもしれない。しかし、安心してほしい。

「今回のプランでは、街を回りながら買い込んでもらうスタイルをとっています。3密を避けつつ楽しんでもらう、新しい旅を提案しています」

実はこのテイクアウトこそが、今回の目玉。3密を避けつつも楽しんでもらうために、街歩きの体験をしながらテイクアウトしたものを持ち込んで部屋で楽しむというスタイルを提案しているのだ。ただ、初めて来た街で美味しいお店を探すのは骨が折れるもの。そこで、OMO5では町歩きとテイクアウトを助けてくれる様々な仕掛けを用意している。

その一つがこちら、手作りのご近所マップだ。

「お店がわからないと、スーパーとかでまとめてお惣菜買うことになってしまいます。それでは、ただの素泊まりと変わらない。テイクアウトマップを見ていただくと、このお店でたこ焼きが買える、中華が買えるとわかるので、自分たちの好きなメニューを作れるようになっています。街歩きも楽しんでいただいて、ここでしかできない体験をしていただきたい」

そしてこのご近所マップとともに、街歩きを盛り上げてくれるのが「ご近所ガイド OMOレンジャー」である。

OMOレンジャーと共にテイクアウトの旅へ

このOMOレンジャー、実は5色いる。それぞれお酒やグルメなど得意分野によってテーマカラーが違うのだという。今回は、街歩きもテイクアウトも楽しむため、OMOレンジャーグリーンと共に街を巡ることに。ちなみに、OMOレンジャーグリーンこと、栗原さんの得意分野は都電と散歩である。

まずはホテルの反対側、駅の南側から散策をスタートした。

「実は大塚は、東京では珍しい、都電が走る街なんです」

大塚の街を走る路面電車は「都電荒川線」。東京に残る唯一の都電だ。大塚に降り立つのが初めてだった筆者は、この景色ももちろん初めて。都電に夢中になりながら歩いていると、1軒目のテイクアウトのお店「Shisui deux」に辿り着いた。ここは夜訪れると、フレンチカンカンが見られるのだそう。

袋を片手に再び街に繰り出し、ちょっとディープな商店街へ。途中、OMOレンジャーがおすすめしてくれたのが、このレトロな肉屋。

「元気ですかー?」と入っていくレンジャーは、なんだかご近所さん感がある。

「揚げているところ、撮る?」と気さくに話しかけてくれたのは商店街の会長も務める、店長の林さん。趣味の切り絵が大会で賞を取ったこともある、すごい人だ。そんな林さんの揚げたてコロッケを入手し、次に向かったのは天祖神社。

「あそこにあるイチョウの木は樹齢600年で、オスの木とメスの木があることから、縁結びにも良いとされているんです」

イチョウが見守るこの神社は、地元の人の生活に溶け込んでおり、撮影中も多くの人がお参りに来ていた。

商店街を抜けると「ここからの眺めが素敵なんですよ」と、レンジャー。示す方向を見ると、東京スカイツリーが見えている!この日は少しモヤがかっていたが、それでも絶好のフォトスポットだ。大塚の街を一人で訪れていたら知らなかったであろう、たくさんの魅力を教えてくれるOMOレンジャー。街巡りがこんなに楽しいなんて思わなかった。

この橋を超えて、再びホテルのある北側に戻ってきた。もう終わりかー、などと、少し寂しく思っていると、「ここのフルーツ屋さんのジュースがめちゃくちゃ美味しいんです!」と、レンジャー一押しのフルーツ専門店が登場。これは飲まないわけにはいかない!と、店に立ち寄る。

「こんにちは〜!」と、店に入っていくOMOレンジャー。どうやらここでも馴染みの様子だ。注文したのは桃とヨーグルトのミックスジュース。飲んでみると…濃厚!氷などでかさ増しをしていない、純粋な桃のジュースなのだ。

桃のジュースを味わいながら歩いていると、ホテルが見えてきた。最後に、ホテルに近いKUWANと、行列のできるおにぎり店「ぼんご」でテイクアウト。

これが取材だということを忘れるくらい楽しんでしまい、最後は少し駆け足気味になってしまったが、所要時間は1時間ほどだった。実際のツアーでも、このくらいの時間をかけて街歩きツアーを実践してくれる。

街との馴染み感、客(筆者)とのかしこまりすぎない距離感。街の歴史からおすすめスポットまでを余すことなくアテンドしてくれるOMOレンジャーは、一緒に歩いていてとても心地良かった。実際に、楽しんで参加するお客さんがとても多いのだそう。

「OMOレンジャーは、友達に、自分の地元を紹介するような気持ちで案内をしています。他の星野リゾートの施設とは、街や人との距離感が近いので、みなさんにディープなローカル感を楽しんでいただけているのかもしれないです」

東京なのに非日常

ホテルに戻ると、最後にもう一つ、部屋に持ち込めるものが用意されていた。

「プランにはコーヒーがついているので、こちらもぜひお楽しみください」

そう、このカフェプランにはコーヒーサービスがついてくるのだ。使用するのは日本には数台しかないセラフィムというマシン。簡単にいえばハンドドリップコーヒーが作れるマシンで、温度やスピードなどが細かく調整できるのだという。

入れたてのコーヒーを受け取り、いよいよ部屋へ。

「お泊まりカフェプラン」で泊まれるのは「YAGURA Room」と名付けられたこちらの部屋。

コンパクトな空間ながらもベッドルームやリビングがあり、最大4人での宿泊が可能だ。早速、テイクアウトしたフードを並べてみる。

全て広げてみると、家でのパーティーのような雰囲気だ。街歩きで購入した食べ物はそれぞれ思い入れもあり、より美味しく感じられた。

宿泊するとはいえ、東京だからな…と、「旅感」にはあまり期待をしていなかった筆者。しかし知らない街を歩き、街の人と触れ合いながらテイクアウトを楽しみ、気の置けない友人と一晩を過ごす。それができる今回のプランは、もはや旅だった。支配人の磯川さんもこう語る。

OMO5東京大塚 支配人 磯川涼子さん

「大塚は東京でも足を踏み入れたことがない人は多く、都内の人が旅行先として選んでいなかった、都内の人が大塚に旅をしに来るという意識はなかったと思いますので、これからはこういう使い方を発信していきたいですね」

今回のプランでは、東京の中でも、電車で数十分の近場でも、充分に非日常を体験できるという発見があった。コロナで旅のあり方が変わる中、遠くに行かなければ旅じゃない、という思い込みは捨てて、「近場の旅」を楽しんでみてはいかがだろう。

星野リゾート OMO5東京大塚

公式WEB:https://omo-hotels.com/otsuka/

MORE INFO:

星野リゾート OMO5東京大塚

エリア: 東京 / その他
住所: 〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目26−1
電話番号: 0570-073-022
公式WEB: https://omo-hotels.com/otsuka/

おにぎり ぼんご

住所: 〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目26−3 金田ビル1F
電話番号: 03-3910-5617
営業時間: 月曜日 11:30〜0:00
火曜日 11:30〜0:00
水曜日 11:30〜0:00
木曜日 11:30〜0:00
金曜日 11:30〜0:00
土曜日 11:30〜0:00
祝日 11:30〜0:00
定休日: 日曜日
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
公式WEB: https://www.onigiribongo.info/

Shisui deux

住所: 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1丁目60−20
電話番号: 03-3945-9136
公式WEB: https://www.shisuideux.com/

とんかつ三節

住所: 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1丁目60−16
電話番号: 03-3945-9967
営業時間: 月曜日 11:30〜14:0017:00〜21:00
火曜日 11:30〜14:00
水曜日 11:30〜14:0017:00〜21:00
木曜日 11:30〜14:0017:00〜21:00
金曜日 11:30〜14:0017:00〜21:00
土曜日 11:30〜14:0017:00〜21:00
定休日: 火曜の夜・日曜・祝日

Titans Craft Beer Taproom&Bottle Shop

住所: 〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目53−7
電話番号: 03-5904-9531
営業時間: 月曜日 15:00〜22:00
火曜日 15:00〜22:00
水曜日 15:00〜22:00
木曜日 15:00〜22:00
金曜日 15:00〜22:00
土曜日 15:00〜22:00
日曜日 13:00〜19:00
祝日 13:00〜19:00

フルーツすぎ

住所: 〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目11−4
定休日: 日曜日、水曜不定休

riddle. Coffee&Bar

住所: 〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目47−8
定休日: 火曜終日・水曜ランチ定休。
水曜バータイムは隔週でお休みです。
詳細はSNS、店頭のお知らせを御覧ください。
公式WEB: https://riddlecoffeeandbar.wixsite.com/home

Smoke Beer Factory Otsuka NAMACHAん Brewing

住所: 〒170-0005 東京都豊島区南大塚1丁目60−19
電話番号: 03-3942-0180
定休日: 月曜日
公式WEB: https://smokebeerfactory.com/otsuka/

kuwan

住所: 〒170-0004 東京都豊島区北大塚2丁目26−7 レートビル103
電話番号: 03-6874-7143
定休日: 日曜日
公式WEB: https://kuwan.owst.jp/

千成もなか本舗 大塚店

住所: 〒170-0005 東京都豊島区南大塚3丁目54−5
電話番号: 03-3982-6000
営業時間: 月曜日 10:00〜17:00
火曜日 10:00〜17:00
水曜日 10:00〜17:00
木曜日 10:00〜17:00
金曜日 10:00〜17:00
土曜日 10:00〜17:00
日曜日 10:00〜17:00
祝日 10:00〜17:00
定休日: 年中無休
公式WEB: https://www.monaka.co.jp/