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HOME SPECIAL 今日を愉しむモノゴト 余すことなく味わいたい。パフェはエンターテイメントとして愉しむ
余すことなく味わいたい。パフェはエンターテイメントとして愉しむ

VOL.37 余すことなく味わいたい。パフェはエンターテイメントとして愉しむ

個性豊かなビジュアルに、その場でしか食べられないというリアルタイム感。パフェは、最早「食べるエンタメ」である。味や食感だけでなく、素材が織りなす豊かな香りや、咀嚼のたびに響く音のアクセント──五感をフル動員して愉しめるパフェをご紹介しよう。

目次

    ①【神楽坂・ATELIER KOHTA】
    パフェができるまでを、カウンターでじっくりと観察する

    神楽坂駅から徒歩3分の路地に佇む「ATELIER KOHTA」。ここは目の前でデザートを作り上げる「カウンターデザート」のお店。オープンキッチンを囲むカウンター席に座れば、パフェができあがるまでの過程をじっくりと観察できる。

    神楽坂店限定のチョコパフェを注文すると、空のグラスにオレンジコンフィ、キャラメルソース、グランマニエアイス、キャラメルアイス……とみるみる層が重ねられていく。パティシエの美しい手つきは、魔法を見ているようにワクワクする。

    素材はすべて自家製。しっかりと甘みを感じるトップの層から、下層に進むにつれ洋酒が効いた大人っぽい風味に変化する。時おりサクサクと感じるオレンジのアクセントがまた良い。出来上がるまでを観ることで、素材の味わい一つひとつに集中して向き合える。

    折り重なったテクスチャの変化もアートのように美しい

    「レストランに行かなくても、お皿に盛られた出来立てのデザートを提供する場を作りたかったんです。やっぱりデザートも出来立てがいちばんおいしいので」とオーナーの吉岡さん。ベーシックな素材を使用し食べやすく作っているといい、それぞれの層同士を組み合わせて味のグラデーションを愉しむのもおすすめだ。

    ATELIER KOHTA 神楽坂店
    東京都新宿区神楽坂6-25
    電話番号:03-5227-4037
    営業時間:公式サイトをご確認ください
    https://atelierkohta.jimdosite.com/

    ②【浅草・フルーツパーラーゴトー】
    フルーツパフェの芳醇な香りと味わいで、“季節”を感じる

    浅草はなやしきのほど近く、「フルーツパーラーゴトー」の店内に足を踏み入れた途端、芳醇なフルーツの香りに包まれる。冷蔵庫にスタンバイするカラフルな果物に心を踊らせつつ、珠玉のフルーツパフェで季節の香りをダイレクトに愉しんでほしい。

    「本日のフルーツパフェ」は、シーズンにあわせて7種類の果物を使用したパフェ。この日は千葉県産のすいかや山梨産のブドウを盛り付け。オーナーの後藤さんは「季節を感じられるパフェ」を意識しているといい、年間を通じて盛り付けているオレンジやグレープフルーツも、時季によって産地が変わるそうだ。

    その日盛り付けられたフルーツの解説を読みながら、パフェの到着を待つのも愉しい

    生クリームや自家製アイスはまったりとやさしい甘さで、フルーツの甘酸っぱさとのバランスが絶妙。底のソース(こちらも自家製でこの日はあんずのコンフィチュール)を最後まですくいやすいように、スプーンの形にこだわったという話にも唸る。最後のひとすくいまで余すことなく、パフェで季節を感じよう。

    フルーツパーラーゴトー
    東京都台東区浅草2-15-4
    電話番号:03-3844-6988
    営業時間:11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
    定休日:水曜(その他臨時休業あり)
    https://www.instagram.com/gotofruit/

    ③【学芸大学・henteco 森の洋菓子店】
    かわいいだけじゃないんです。味と食感のライブ感に夢中になる

    学芸大学駅から徒歩約10分、目黒区碑文谷にある「henteco 森の洋菓子店」。りす、くま、ねこといった動物たちをモチーフにしたメニューは絵本の世界のようなかわいらしさだ。店内のいたるところにいる、りすのキャラクターをパフェにデザインした「りすパフェ」は、思わず「かわいい!」と声をあげてしまう抜群のビジュアル。

    このパフェ、見た目がかわいいだけではなく、食感と味わいのアンサンブルがすばらしい。バニラアイスのくちどけにミルクティームースのプルプル、バナナチップのカリカリ、そしてりすクッキーのサクサク、ひと口ごとに様々な食感が押し寄せる。シナモンが練り込まれたクッキーは、パフェの甘みにスパイシーな風味を加え、オーナーの臼田さんこだわりの茶葉を使用したミルクティームースと一緒にいただくと、チャイのような味わいに変化。最下層は、果実感たっぷりの自家製バナナジャムでさっぱりとフィニッシュ。「最後まで飽きないように、味わいを変化させています」と臼田さん。パフェの持つライブ感を存分に愉しめるようにできているのだ。

    北海道産の小麦3種類を使い分ける、こだわりの焼き菓子もとてもかわいい

    hentecoではこだわりの焼き菓子も人気。店内で好きなどうぶつクッキーを選んでスイーツに盛り付ける「乗せ盛り」も可能だ。「乗せ盛り」を活用して、パフェを自分好みにカスタムするのもとても愉しい。

    henteco 森の洋菓子店
    東京都目黒区碑文谷4-15-17-1F
    電話番号:03-6412-8860
    営業時間:11:00〜17:00
    定休日:毎週月・火曜日、および不定休
    http://www.hen-teco.jp/

    ④【番外編:かっぱ橋道具街・ニイミ洋食器店】
    自宅で理想のパフェを作る

    ひとしきり愉しんでいるうちに、「自分だったらこうしたい」「ここがこうなればもっと自分好みなのに」……などと、欲が出てきてしまうのがエンタメというもの。そこで挑戦したいのが「おうちパフェ」。自宅にある大きめのグラスに盛り付けてもいいが、本格的なパフェグラスがあれば臨場感たっぷりに愉しめる。

    パフェグラスを選ぶなら、かっぱ橋道具街にある「ニイミ洋食器店」を訪れたい。ホテルやレストランなど、あらゆる外食産業で使用するテーブルウエア・調理器具が約2万点以上並ぶ。パフェグラスもスタンダードなものから個性的なものまで各種取りそろえ、500円程度から購入できる。

    グラスだけでなく、泡だて器やアイスクリームディッシャーなど、パフェ作りに欠かせない道具も一通り揃えることができるので、ここを訪れればすぐにおうちパフェに挑戦することが可能だ。

    思い思いの材料を集め、自由な感性で自分だけの「作品」を作り上げよう。自分、天才かも!と悦に入ってもよし、巨匠たちの足元にも及ばない、とこれまでに食べたパフェの完成度を改めて実感してもよし。どこまでも探求できる奥深さもまた、パフェがエンタメである所以なのだ。

    ニイミ洋食器店
    東京都台東区松が谷1-1-1
    電話番号:03-3842-0213
    営業時間:10:00~17:45
    定休日:日曜・祝日
    https://www.kappabashi.or.jp/shops/143/