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特定の誰かではないけれど、「会いたくなる」ブルーボトルコーヒー

VOL.3 特定の誰かではないけれど、「会いたくなる」ブルーボトルコーヒー

モデルでカフェライターの斉藤アリスと小誌編集部・稲垣とのカフェトーク。「会いに行きたくなるカフェ」具体的なお店、次はみなさんご存知「ブルーボトルコーヒー」。その「会いたくなる」魅力とは?

稲垣:

さて、お話を聞く感じだと、アリスさんは、わりと小さめの個人店がお好きな感じですか? 誰に対しても同じ接客をするお店には会いに行きたくなるのかなって。

※前回の記事でアリスさんはDAVIDE Coffee Stop をおすすめしている。前記事はこちら

アリス:

そうかもしれない。店=誰かの顔、というか。そういうところが好きですね。

稲垣:

例えば、店主だとその人の世界観でその人らしい接客をするから「会いに行きたい」って思うかもしれないけど、ウェイトレスがいっぱいいるようなお店でも、誰が来ても「面白いよね」「会いに行きたくなるね」って思うお店は難しいのかなって。

アリス:

かなぁ、と思いますよね。

稲垣:

私、そこに果敢にチャレンジしているお店ってあると思うんですよ。DAVIDEさんとは逆の考え方でかもしれないけれど、私のこと全然知らないのに常連かのように扱ってくれる店って、行きたいなっていうよりもすごいって思ってて。誰が店に立ってても、同じ世界観を保つというのは多分物凄く難しいと思う。いい例が、「ブルーボトルコーヒー」。

アリス:

あ、わかります!

誰が店に立ってても、同じ世界観を保つ=誰か、と同じ

稲垣:

最近特にすごいなって思ってるのがブルーボトルコーヒーの三軒茶屋カフェ。で、メインストリートとかじゃなくて商店街の奥にあるんですよ。その街の人に向けて作ったお店だと思っていて。通りからお店のカウンターからのアプローチが長くて、お客さんが入ってきたときにちょっと歩く。だからその歩いてる時点で、バリスタとすでに目が合っている感じなんです。誰かに家に行ったような、すごく受け入れられている感じがして。

アリス:

迎えに来てくれるみたいな感じですかね?

稲垣:

そうそう。常連じゃないし三茶にも住んでないんですけど、自分を知ってくれているような対応をしてくれる。「今日どんな感じですか?」から入り、初めてっぽいお客さんには初めての感じで話しかけてるし、一瞬豆を見てるとそのほんの一瞬の目線に気付いて「気になりますか?」って話しかけてくれたり。

アリス:

ブルーボトルコーヒーの接客って、アパレルっぽい。「ご機嫌いかがですか?」って。

稲垣:

本当にそう。マニュアルがきっとないんですよね。ブルーボトルコーヒーの接客は、人の反応をちゃんと見て会話として成立してるなって。前を通りかかったときに「ちょっと寄って行こうかな」ってなる気持ちになることがありますね。だから店主とかじゃなくて、そういう切り口の「会いたい」もあるかも。

アリス:

ブルーボトルコーヒーのバリスタってプロ集団だから、そういうのもちゃんとしてるんだと思います。

稲垣:

ちゃんとそのお店の在り様をちゃんとわかっている人がお店に立っているというか。

アリス:

うんうん。ひとりひとりが意思があるような感じがしますよね。あと本で読んだんですけど、ブルーボトルコーヒーの創業者であるジェームス・フリーマンは日本の喫茶店にインスパイアされて、一杯一杯フレッシュなコーヒーを淹れたり、ホスピタリティ(おもてなし)を大事にしていたりするということを聞いたことがあります。そういったことに関係しているのかも。

稲垣:

DAVIDEさんみたいに、店主が自分のやりたい店をどう出すかっていうのよりはちょっと違う方向だけど、創った人がどういうお店をやりたいかっていうのをちゃんと伝えてる感じがするので、誰かに会いたいっていう誰かの顔は無いんだけど、色んなコーヒーショップがある中で「ブルーボトルコーヒー」が浮かぶっていうのはありますね。

アリス:

確かに。

稲垣:

ブルーボトルコーヒーの店員さんの誰々に会いたいっていうよりは、ブルーボトルコーヒーのつくる「空気」に会いたい。あまりぐいぐいも来られない、ので。心地よいというか。

アリス:

確かに、店員さんのタメ口は嫌ですね。「ちょっと待っててね」とか。どれだけ仲良くなっても、お店で会ってる分にはあくまでも店員さんとお客さんの関係だから。内容としては突っ込んでくれてもいいんだけど、この人ちゃんと距離を取ってくれてるんだなっていう意思表示として安心できるかな。

世界観を詰め込んだ店主の小さな喫茶店だけでなく、ひとつのビジョンと想いを込めた大手コーヒーショップでも「会いたくなる」要素は潜んでいる。やはり人気のカフェにはそうしたエッセンスが詰まっているかもしれない。さて、次回は、もっとディープに「やみつきになるほど」会いたくなるカフェの秘密について考えてみよう。

【ブルーボトルコーヒー 三軒茶屋カフェ】

三軒茶屋の商店街の奥に突如現れるカフェ。商店街の駅から長いアプローチを抜けて佇むカフェは、住民の憩いの場となっている。文中にもあるように、通りからのアプローチが特徴的。

MORE INFO:

ブルーボトルコーヒー 三軒茶屋カフェ

エリア: 東京 / その他
住所: 〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目33−18 平原マンション
電話番号: 03-6453-2468
営業時間: 月曜日 7:30〜19:00
火曜日 7:30〜19:00
水曜日 7:30〜19:00
木曜日 7:30〜19:00
金曜日 7:30〜19:30
土曜日 7:30〜19:30
日曜日 8:00〜19:30
祝日 8:00〜19:30
定休日: 無休
公式WEB: https://bluebottlecoffee.jp/cafes/sangenjaya

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