HOME WELL BEING 日々是エンタメ 夜中にお腹空いた時、あえて見る!? 世界のまだ見ぬ食文化に、感動と飯テロ。贅沢すぎる「くいしん坊!万才」
夜中にお腹空いた時、あえて見る!? 世界のまだ見ぬ食文化に、感動と飯テロ。贅沢すぎる「くいしん坊!万才」

VOL.28 夜中にお腹空いた時、あえて見る!? 世界のまだ見ぬ食文化に、感動と飯テロ。贅沢すぎる「くいしん坊!万才」

日本で長きにわたりキラーコンテンツとされてきた“食レポ”。これは世界でも同じみたい。出合ったことのない味に舌鼓を打ち、人の営みを感じて、リスペクトする。新しい視点で繰り広げられる“食の冒険”に出かけよう。

未知の料理に好奇心が踊る、スターシェフの食紀行

「エメリル・ラガッセというシェフが、食の探求をするために世界中を旅するシリーズものです。ちなみにエメリル・ラガッセは、アメリカでは知らない人がいないくらいの有名人。日本でいう『たいめいけん』の茂出木さんくらい知名度が高いですよ」(ぴんこ)

今回紹介するのは、Amazon Original「イート・ザ・ワールド ~エメリル・ラガッセと世界を食す~」。シェフとしてもレストラン経営者としても敏腕で、数々のグルメ本を世に出した食の達人が、まだ見ぬ味を発見するために世界を旅する番組だ。

「毎回いろんな国に出かけて、その土地の伝統的な料理から、いま流行っている革新的な料理まで、いろんなものを食べ歩くんです。旅に同行するシェフもかなりの有名人なので、世界のグルメ事情に詳しい人なら『すごい人出てるなぁ』と思うくらい豪華な出演陣!」
「しかも訪れる場所も幅広いんです。スペインはスペインでも知らない地域に行ったり、上海に行ったり。まさに世界中! 約30分の映像を作るのに、すごいお金かかってそう」

日本の番組でいうと「くいしん坊!万才」をもっと料理人目線にして、もっとワールドワイドにした感じだ。

「知らない国の知らない調理法が毎回たくさん出てきて、『こんな料理があるんだ! 世界ってすごい!』と好奇心が刺激されます。日本人の私からしたら、自分がいかに狭い文化のなかで日々暮らしているか実感します」
「ちなみに日本にはまだ来ていないみたい。『クィア・アイ』みたいにいつか来るかもしれないですね」

料理は人が作る。食を通じて世界がつながる感動

料理人が出演者だけに、食べるだけでは終わらない。自分たちも現地のシェフと一緒にキッチンに入り、ともに料理をする。食材やテクニックはその国独自のものを学びながら、オリジナリティも加えていく。

「たとえばスウェーデンの回に出てきた“新北欧料理”のレストランでは、電気を使わず、伝統的な窯の直火で調理するんです。トナカイの心臓を燻製にして、仕上げに揚げたコケをのせたり。はじめて見る料理ばかりで、まさに食の冒険!」

「イート・ザ・ワールド」は、ただ斬新な料理を紹介するグルメ番組じゃない。その土地の歴史や、シェフたち自身のストーリーなど、さまざまな物語がオーバーラップしてくる。

「シェフたちの人生の機微や、料理と人との出合いが複雑にからまりあって、そこから感動が生まれます。食って素晴らしくて、通訳がいなくても食ひとつで世界中とつながれるんだ、と素直に思わせてくれます」
「あと、シェフたちが一緒に料理してる姿が本当に楽しそう。料理ができるって素晴らしいことだなぁって、うらやましくなっちゃいます」

おいしいと言ったり、涙を流したり。飽くなき探求心と豊かな感受性を持つエメリル・ラガッセはどう見てもいい人で、愛すべきキャラクターなのがまたいい。

「1本30分くらいのちょうどいい長さで観やすいんですが、1本でやめられない中毒性はなかなか。つい次のを観ちゃうんです」

「旅をするのが好きな人にはもちろんオススメだし、食の視点から世界を知るというドキュメンタリー要素もあります。王道ですけど、あらためてグルメは番組になりますね」

グルメを扱うコンテンツの宿命として、この番組もそうとうな飯テロ。あえて夜中に見て、自ら飯テロに引っかかってみるのも刺激的!?

 

取材・文:中山秀明
コンテンツセレクト:岡野ぴんこ