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HOME SPECIAL TOKYO WELL-BEING インタビュー集 うんちを観れば体調が分かる。毎日の“観便”で身体の状態に気付くアプリ「ウンログ」
うんちを観れば体調が分かる。毎日の“観便”で身体の状態に気付くアプリ「ウンログ」

VOL.20 うんちを観れば体調が分かる。毎日の“観便”で身体の状態に気付くアプリ「ウンログ」

あなたは毎日の排便時に自分のうんちを観ることがあるだろうか? そんな習慣を日本国民に普及すべく誕生したのが個性派アプリ「ウンログ」である。同社によると、うんちは健康のバロメーターであり、毎日便を観察することが自分の身体の状態を把握することに繋がるという。今回は、うんち記録アプリ「ウンログ」を紹介するとともに、“うんちを観る”ことが健康にどう影響するのかを広報の長瀬さんに訊いた。

毎日便が出ているから健康とは言えない!? うんちは質が大事

創業から約7年で60万ダウンロードを突破し、30、40代の女性を中心に盛り上がりを見せているうんち記録アプリ、「ウンログ」をご存知だろうか。毎日のうんちの状態や回数を項目に基づいて、細かく記録していくことによって、腸の健康度を「ウンスコア」として数値化してくれる、日記のようなコンテンツである。

うんちを出したら、形や色、量や匂い、すっきり感を項目ごとに記録していく。

「ウンログ」では、このうんち観察を“観便”と呼び、このように便の形や色、量や匂い、すっきり感を分類して記録していく。画像のようにポップで楽しいグラフィックを選択してうんちを細かく観ていくが、このロジックは英国ブリストル大学のHeaton博士が1997年に提唱した大便の形状と硬さ定義した「ブリストルスケール」に基づいたアカデミックなもの。うんちを記録する際に、具体的にこの表のどこに注目すればいいのか、長瀬さんにうかがった。

「いいうんちかの判断基準は、特に形と色とすっきり感の3つに注目してもらえればと思います。例えば、形はうんちに含まれる水分量を知ることができます。うんちは食べカスでできていると思っている方が多いのですが、80%は水分なんです。カテゴリ内の“ぶりぶり”や“ほそほそ”、“ふわふわ”に該当していれば、水分のバランスの取れたうんちであることが分かります」

日々のうんち記録や食べたものの管理を一覧で見ることができる。

意識して便を観る習慣などない人がほとんどだと思うが、このうんちをチェックをすることが、1番の健康のバロメーターだと長瀬さん。身体の健康をキープするために、食事・睡眠・運動の3つが重要視されるなかで、自分が取り入れた方法が本当に合っているか判断するのに、うんちが役に立つという。

「ダイエットや肌荒れが気になった際に、食べ物や運動、睡眠などを改善するかと思うのですが、その効果を実感したり、本当に体に合っているか判断するには時間がかかるじゃないですか。だけれど、うんちはそれを取り入れた翌日や翌々日に結果として排泄されるため、その状態を細かく見ることで判断ができるんです」

「ブリストルスケール」に基づいて、うんちを総合的に判断し「ウンスコア」を教えてくれる。

長瀬さんがそう語るように、Harumariでも紹介してきた乳酸菌や発酵食品など菌に関する商品の効果もこの方法で推測することができるという。

「腸内の善玉菌と悪玉菌の割合を見るのは、うんちの色を見ると判断できます。『ウンログ』では、カテゴリ内のレモンとオレンジ、かつおぶし、カレーの色味ならいいうんちと見なしているのですが、これは腸内環境が酸性になっていて善玉菌が活発に動いている状態だと予測できます。一方で、アルカリ性に傾いているとうんちが黒に近い状態になり、あまり健康的とはいえません」

うんちについて細かく見ていくと、毎日快便だからといって必ずしも健康だとは言い切れないことが分かる。1番気にすべきなのは毎日排泄できていること以上に、うんちの質なのだ。毎日出ているから健康である、という先入観を持っている人が多く、「その認識のギャップを埋めていきたい」と長瀬さんは意気込む。

アプリ内でも、その日に取った水溶性食物繊維を記録することができる。

菌と一緒に何をとるかが大事

そんなうんちの質を向上させるには何から始めたらいいのか。毎日うんちを出すという意味で大事なのは、腸内細菌にいいエサを送り込むこと、すなわち、乳酸菌やビフィズス菌などの菌を使った“腸活”である。その際、ただ菌を取り入れるだけでなく水溶性食物繊維とセットで取り入れるのがポイントとなるそうだ。

「乳酸菌飲料などを摂取したことで満足しがちですが、その時に腸内環境にいいエサがないと、善玉菌も毒素を出すことがあるのです。だからこそ取り入れ方が重要。善玉菌を取り入れる時は、腸内細菌のエサである水溶性食物繊維を一緒に摂ることで腸内環境を整えておくことが必要なのです。ちなみに水溶性食物繊は、海藻類や大麦、完熟したフルーツに含まれています。便秘がちな方が野菜や豆類などの不溶性食物繊維を摂りすぎると逆に便秘になってしまうこともあります」

アプリ内のSNS「ウントーーク」ではユーザーが活発にコミュニケーションを取っている。

温かいSNS。悩みの共有で腸もスッキリ

このようにうんちを観察・記録することで、便秘解消や健康管理、美容やダイエットの分野においても多岐にサポートしてきた「ウンログ」だが、ユーザーのモチベーションを支えるのは、リアルでは話しづらいお通じの悩みを互いに共有できるアプリ内のSNS「ウントーーク」であるといえる。Twitterのタイムラインのように、ユーザーが匿名で今日の便についてや何を試したかなどの交流が盛んに行われており、ここでの励まし合いが腸活の継続にも繋がっている。心のうちをさらけ出したり悩みを吐露して共有できる温かみのあるSNSは、腸にもいい影響を及ぼしているといえるだろう。

「ウンログ」を通してうんちを観察することで、摂り入れた腸活の効果をすぐに検証できるなんて実験的で面白い。まずは毎日“観便”を生活習慣に組み込むことからはじめてみてはいかがだろうか。

MORE INFO:

ウンログ

エリア: 注目商品・サービス
公式WEB: https://unlog.co.jp