OKAMOTO’Sのベーシストであるハマ・オカモトさんと、かつてハマさんと一緒にラジオDJを務めていたHarumari TOKYO編集部員・岡野ぴんことの対談でお送りする特集の第1回。OKAMOTO’Sというホームを持ちながら、人気ミュージシャンのバックとして演奏したり番組MCを務めたりと、活躍の場が広いハマさん。OKAMOTO’Sにいる自分と、外にいる自分。そんな2軸を持っている状態について、ハマさんはどのように考えているのだろうか。
最後に会ったのが4年前ってことは、ハマくん当時26とかだったんですかね?
23か24じゃないですかね。僕、来月で29歳なんで。
いやいや、すごいですね。ちょうど30歳を前にして振り返りたい時期なんじゃないかなって(笑)。
ちょうどバンドも10周年で。バンド自体の振り返りも今年1年くらいは多分やるんですけど、それに付随して、自分は自分でこういうことをやってたっていうのは振り返ってます。
そこは「バンド」と「ハマ・オカモト」って違う軸なんですか?
そうですね。でもやっぱりバンドマンであることが主軸にはなっているんで、土台というか。だから変な話、バンドにいるときはハマ・オカモトっていう名前でやればいいけど、例えばこういう仕事とか本名でやってもいいわけじゃないですか。違う名前で。でもバンドをやっている人がこういうことをやっているからおもしろいと思っているので、そういう意味ではずっと交わっているところがあるんですけど。全部還元ですかね。バンドって村なんで、そこのバンドしかやっていない人のことを否定するわけじゃないですけど、やっぱり自分のバンドのドラムとかギターとかベースとかしか知らない世界の中で自分の良し悪しを判断するのはな、って思ってます。例えば星野源さんのところに呼んでもらって、自分が普段一緒にやらない人たちとやるとこんな感じなんだとか。経験値って、楽器を演奏している人からするとこんなボーナスステージはないので。そして、それは全部バンドに還元できますし。ラジオとかテレビでゲストの人と喋るとかも、コミュニケーションとしては最上級じゃないですか。還元できない人はできない人でいるんでしょうけど、僕はわりとできるほうなので。とはいえ群れて友だちたくさんいますっていうのとは無縁の人生ですけど(笑)。でもこういうところで喋れるからいいなと思って。だから私生活で色んな人と会う人もいれば、僕みたいに仕事で色んな人に会う人もいるんで。まったく別ではないんですけど、バンドにいるときには出せない自分の状態を出せる「ひとり」での仕事もあるので、良い作用はずっとある感じですね。
ラジオのときも、普段はハマさんとふたりでやってて、バンドメンバーの皆さんが来たときもあったじゃないですか。そのときはやっぱりいつもの感じとは違って、皆さんがいると「この中での僕の役はこれ」っていうのに徹すればいいっていう、ある意味リラックスした状態があって、それはおもしろいなと思ってたんですよね。
その通りだと思います。
でも両方がなきゃダメですかね?
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