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HOME SPECIAL 29歳、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)の10年 OKAMOTO’Sが音楽業界の10年を見てきた特権 -ハマ・オカモト対談2/4
OKAMOTO’Sが音楽業界の10年を見てきた特権 -ハマ・オカモト対談2/4

VOL.2 OKAMOTO’Sが音楽業界の10年を見てきた特権 -ハマ・オカモト対談2/4

明日4月15日(水)に、デビューからの足跡が詰まったベストアルバム『10’S BEST』を発売するOKAMOTO’S。今回はアルバムの話を通して、バンドとして音楽業界の10年間を生きてきて得たものを聞いた。

ぴんこ:

OKAMOTO’Sのベストアルバムが発売されますね。ぜひアルバムのお話も詳しく聞きたいんですけど。

ハマ:

いわゆるベスト盤なんで、この10年、お客さんというか、受け取り手側の内部事情通具合っていうのも変わりまして。「ベスト盤を出すっていうことは事務所との契約が終わるってことだよね」っていうことをファンの方々が平気で言うようになって(笑)。

一同:

(笑)。

ハマ:

もうルールをわかってきちゃってるから結局。結果論で見るとそういうアーティストが多いじゃないですか。でも、うちは本当にそうじゃないんですよ。単純に節目っていうので提案されて。ただ、今お話しした通り「どうせ契約切られるんだって言われますよ」みたいな話になり(笑)。うちはもうアルバム8枚出してて、最初の1年半で3枚も出しちゃってるんで、結構な量なんですよね。で、とはいえもうベスト盤なんて、今ストリーミングでいう「はじめてのOKAMOTOʼS」とか聴きゃいい話なんでってなっちゃうから(笑)。

ぴんこ:

「はじめての〇〇」、あるあるある(笑)。

ハマ:

だから何のためにお金払って買うのって、普通に考えなきゃいけないので。まぁ2枚組なんですけど、1枚目はファン投票。だから全曲ポチッとできるようなサイトを作って、1人5曲まで選べる。で、何ヶ月か集計した結果を見て、特に曲順をいじったりすることなく入れました。2枚目は、CMとかタイアップとかやらせていただいて、盤になっていないのが結構あるんですよ。いわゆる配信だけの曲とかがあるんで、そういうものとか。あとアルバムを録ったときに、録り終えてミックスもしたけど最終的に入れなくなった、誰も聴いたことがない曲が山のようにあって。だからB面はそういう、僕ら主体で選んだ日の目を見ていない曲。それだったら自分が加担した意味もあるし、欲しがってくれる理由にもなるかなって。いわゆる完全生産限定版があるんですけど、それは2014年までのシングルCDとして出した曲を、出した順にレコードにして、レコードも付けます。アーリーヒット集みたいなアナログと、あとは武道館やったんで武道館のBlu-rayが付きます。本当にこれまでのベスト盤って感じですかね。だからそこもファンに頼ったっていう感じですけど。でもそうしないと、サブスクとかでいいやってなるじゃないですか。自分でプレイリスト組めちゃうし。だったらちゃんと意味のあるベストアルバムにしたほうがいいかなって思って。楽しかったですよ、ジャケットもデビュー当初のものにしようとか。新曲ではなく既存曲で構成していくんで、純粋に楽しんで作れましたね。

ぴんこ:

なるほど、エディトリアルな部分で。楽しみですね〜。個人的にOKAMOTO’Sの10年として聞きたかったのは、周囲からするとすごく順調な10年だったように見えるんですね。波とかあったかもしれないですけど、その中で一番しんどい時期ってどのくらいの時期だったのかなって。