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尾道ワーケーション体験記 東京ワーカーにとってベストなスタイルを提案

尾道ワーケーション体験記 東京ワーカーにとってベストなスタイルを提案

近年、クリエイティブな街として注目される広島県・尾道エリア。観光地としてはもちろんのこと、移住や二拠点生活の場としても注目される街なのだ。東京ワーカーにとっても相性の良い尾道で実際に我々編集部がワーケーションを敢行。その魅力と課題についてもお伝えしたい。

目次

    そもそもワーケーションとは?

    ワーケーションはワーク(work)とバケーション(vacation)を組み合わせた造語。コロナ禍でテレワークが浸透したこともあって、「働き方改革」の一環として、あるいは「新しい旅のスタイル」として注目されている。
    とはいえ、ワーケーションは、実際にやるとなるとハードルも多い。働き手である私たちにとっても、あるいは環境を整備する企業や受け入れる地方自治体にとっても。メリットがありつつ、けっこうな課題もあったりする。その実情については以下の記事を参照してほしい。

    【関連記事】

    ワーケーションとは?働き手・自治体・企業それぞれのメリット・デメリットを解説

    ワーケーションに向いている人は?

    そもそも、ワーケーションをしようとなっても、休暇中に遠隔地で仕事をすることに対しては所属する会社の許可が必要。企業が制度としてワーケーションを認めるためにはテレワーク規程などのルール作りが必須で、会社員にとっては所属する会社次第、という一面がある。
    その点、フリーランサーならワーケーションしやすい。基本的には自宅やカフェなどの場所で作業をすることがメインであり、業務委託契約などで企業との雇用関係がある場合を除けば働く場所は自由である(はず)。いつもの自室やカフェではなく、あえて旅行先で仕事をすることで、リフレッシュにもなり生産性が上がるかもしれない。
    というわけで、今回は、会社員だけど比較的自由なHarumari TOKYO編集部スタッフが実際にワーケーションをやってみることに。ハルマリは会社としてテレワーク規程も整備されているのでワーケーションが可能なのだ。ありがたや。

    尾道がワーケーション先としてベストな理由

    さて、私たち編集部がワーケーションの場所として尾道を選んだ理由は3つある。

    1.観光地としての魅力

    尾道といえば、大林宣彦作品や、小津安二郎の「東京物語」などで度々ドラマの舞台となっていて、映画の街というイメージを持っている人も多い。実際、映画好きにとっては聖地のような存在であり、新進気鋭のクリエーターが自作映画の発表をシネマ尾道で行うなど、作り手にも一目置かれている街なのだ。実際、尾道はまさに映画的な世界観を持つ街だった。ただ街を歩いているだけでなんともノスタルジックで温かみのある雰囲気にふれることができる。

    尾道ラーメンや瀬戸田レモンなどのグルメやお土産も充実。商店街の人気店だけでなく、住宅街の中にぽつんと立っている古民家にも注目。センスのいいカフェだったり郷土料理を楽しめる名店だったりと発見や楽しみも多い。
    さらに、尾道といえばサイクリングの聖地でもある。尾道は、瀬戸内海を挟んで愛媛県・今治につづく「しまなみ街道」の拠点。山と海、そして美しい島々を楽しめる絶景の中をロードバイクで、あるいはママチャリで快走!春夏秋冬、アクティブに過ごせる街なのだ。

    【関連特集】

    尾道特集「Second Town Journey in ONOMICHI」

    2.テレワークに適した環境

    観光地で仕事をするとなると重要なのがネット環境。ホテルや旅館によっては回線スピードが遅いところもあり注意が必要。もし宿泊先でネット環境がなくても尾道にはONOMICHI SHAREがある。都度利用が出来るコワーキングスペースで、港から望む海や山を眺めながらカフェ仕事ができるのはありがたい。ホテルの部屋に籠もって仕事をしていたらいつものテレワークと変わらない。旅先でワーケーションをするならこうしたワークスペースが欠かせないのだ。

    【関連記事】

    尾道で働く|ONOMICHI SHAREが創るつながりの場所

    3.旅先での出会いやネットワーキング

    せっかく遠出するなら新しい出会いも期待したい。旅先でのふとしたきっかけによる地元の人との出会いや、その町の文化や息づかい、さらには異なる価値観の人たちとの交流こそ旅の醍醐味。その点、尾道では、昔からの文化として外からの人を受け入れる雰囲気があって、例えば地元の居酒屋などに足を運べば気さくに声をかけやすい空気がある。
    また、同じようにワーケーションをしに来ている人や、大阪や東京などの都市圏から移住している人も多く、先述のONOMICHI SHAREでは、そうした人たちとの交流・ネットワーキングを促す活動もある。

    というわけで、ワークにもバケーションにもベストな尾道。ここからは、編集部が実際に使った3つのスポットを紹介していこう。

    クジラ別館-グループの長期滞在におすすめ。尾道観光の拠点に

    クジラ別館は尾道市内で、大正時代の別荘建築を一日一組限定で一棟借りできる宿。オーナーはCMディレクターであり映画監督の森ガキ侑大さん。広島県出身で、多くの大ヒットCMやドラマ『坂の途中の家』を手がける気鋭のクリエイター。そんな彼らしく、この宿には「アイデアを3,000円で買う」という面白いサービスがある。ビジネスモデルや物語のプロット、没になった企画書提出で宿泊料金を1名につき3,000円割引するというもので、尾道の人や文化にふれながらテレワークをするうちに、何か一つアイデアを生み出そう、なんてモチベーションも高まる。

    クジラ別館おすすめの理由

    1.すばらしい景観。非日常感の中で仕事もはかどる

    クジラ別館は、高台に位置しているため、見晴らしがとても良い。尾道市街や遠くの山々まで見晴らせる。2階には備え付けのデスクがある書斎風の部屋があり、ここから遠くの景色を眺めたり、下の縁側の植物を愛でたりしながらデスクワークをこなせる。穏やかな気分で、いつもの原稿作業も効率アップ!
    また、商業エリアからは少し離れた場所に位置しており、仕事をするうえではとても静か。真夏にそよぐ風や虫の声など自然を存分に感じながら過ごせるのも良い。

    2.Wi-Fiがまったく問題なし。レトロな家具で気分も上がる

    もちろんWi-Fi完備。仕事を行ううえでの不自由さは感じられなかった。デスクはレトロな木製家具で暖かみがあり、広々としているので、仕事をするのも快適。館内にはオーナーである森ガキ氏の脚本が飾られていたり、アート作品が並べられていたりと、その雰囲気にクリエイティビティを刺激され、締め切りせまる原稿作業も「もう一踏ん張り!」と鼓舞をしてやりきった。

    3.館内設備も充実。長期滞在におすすめ

    宿には、キッチン・お風呂・ドラム式洗濯乾燥機が完備されており、好きなタイミングで自炊や入浴、洗濯ができるため、長期滞在でも不便なく生活することができる(長期滞在割もあるので、実際におトク)。
    徒歩6.7分ほどで本通り商店街までつき、深夜営業しているコンビニもあるので、何かが足りなくなったりしたときにも買い出しにいけるのが便利だった。今回、ハルマリスタッフ4人で滞在したのだが、会社の部署毎やプロジェクトチームで長期滞在するのに適している環境だった。

    4.意外にも深夜まで楽しめるバケーション要素あり

    クジラ別館の近くに位置する温泉「尾道みなと館」や古本屋「弐拾dB」は深夜まで営業しており、仕事を終えるのが遅くなってしまった時も通うことができるのが嬉しい。観光地は基本、夜が早いが、近所にこうしたスポットがあるのは都会時間に慣れすぎてしまった私たちにはありがたかった。

    クジラ別館のデメリット

    尾道駅から宿まではけっこうな距離があるため、尾道到着時など、宿までの移動に時間がかかってしまうのは致し方ないところ。徒歩25分ほどなのでタクシーでの移動がベスト。尾道は商店街を離れると外灯が少なく、夜は宿に続く坂道あたりから真っ暗になる。学校の裏の細道ということもあり人気がないため、一人歩きは少し怖いところもある。

    ONOMICHI U2-ひとり旅でホテルライクな尾道滞在を楽しむならココ

    ONOMICHI U2は、2014年3月に誕生したサイクリストの聖地。ホテル、レストラン&バー、カフェ&ベーカリー、ライフスタイルショップ、サイクルショップのある駅近のサイクリストフレンドリーな複合施設だ。美しい島々と海を眼下に望む「瀬戸内しまなみ海道」をめざすサイクリストの拠点になっている。
    バケーションとしてひとり旅サイクリングを考えている人にはベストな滞在先であり、サイクリスト以外でも、プリセットされた楽ちんな滞在をしたい人にもおすすめだ。

    ONOMICHI U2 おすすめの理由

    1. 快適な室内

    館内のホテル「HOTEL CYCLE」は、とにかく部屋がハイセンス。清潔感のあるベッドに、ガラスで仕切られたバスルーム。アメニティもハイセンスと、都会のラグジュアリーホテルにいるような気分を味わえる。ONOMICHI U2自体が巨大な海運倉庫を改装してつくられたということもあって、外観はオリジナリティがあり、内部も海運倉庫ならではの天高で広々とした空間。黒で統一された鉄柱とフローリングで構成された内観もセンスがいい。

    2.レストランやカフェは美味!

    併設するレストランでは、瀬戸内の新鮮な食材を炭火料理で味わうことができる。素材の魅力を活かしたシンプルなひと皿やダイナミックなグリル料理などを、世界各地から集めたカジュアルワインや、地元のクラフトビールなどと一緒に楽しめる。
    さらにカフェやバー、そしてベーカリーもあり、一日中滞在できるのが魅力なのだ。

    3.カフェやテラスで仕事

    ワークタイムは館内のカフェを利用。普段カフェ仕事に慣れている編集部の面々だが、作業の合間にふと見上げて眼前に広がる海を観ると、ああ幸せ!と思ってしまう。テラス席もあり、天気の良い日は屋外で作業をするのも楽しい。そしてコーヒーは瀬戸内の小規模ロースターから仕入れた豆をシネッソ社製マシーンで淹れてくれる。編集部的にはうるさいコーヒーも納得の味だった。

    4.もちろんサイクリングも気軽に

    ONOMICHI U2では宿泊者限定でお得なレンタサイクルができる。気軽にスポーツライドを楽しめるクロスバイクと、本格ライドも可能なロードバイクから選べる。どちらもイタリア製COLNAGOのもの。サイクリングにちょっとした憧れを持っている人はぜひここでロードバイクデビューを!

    ONOMICHI U2のデメリット

    館内はWi-Fi環境があるにはあるのだが、時間帯や場所によっては回線スピードが遅いときも。編集部スタッフもテレビ会議中に映像が度切れてしまうなどの難があったが、フロントに相談すると適切に対応してくれた*。長時間集中して作業したい場合は、駅を挟んだ東方向に位置するコワーキングスペースONOMICHI SHAREを利用するのもおすすめ。
    *Wi-Fi環境は2021年中を目処に改善見込みとのこと。

    yubune-のんびりとした自分時間を過ごしたい人におすすめ

    しまなみ海道の中心に位置する生口島の「瀬戸田」。その瀬戸田港から徒歩1分の場所にあるのがyubune。今年3月に誕生した新しい旅館「Azumi Setoda」に併設する形で開業したこの宿は「港町の銭湯と旅籠」をコンセプトに、ハイセンスながらもリーズナブルな滞在ができる。尾道市街とはガラッと変わり、静かな海にかこまれ「島」の雰囲気ただようこのエリアは、ゆっくりじっくりとリフレクションするのにおすすめの場所だ。

    【関連記事】

    瀬戸田を知る①|伝説のホテリエが手がけた旅館、Azumi Setoda

    yubune おすすめのポイント

    1. 宿泊者専用ラウンジではドリンク飲み放題!仕事環境・設備が充実

    Wi-Fiはもちろん完備、室内でも速度を気にすることなく作業に没頭できた。今回私たちが宿泊したのは「居間」と呼ばれる二階の客室だったが、掘りごたつがあり、ゆっくり足を伸ばしてノートパソコンを拡げ、快適にデスクワークができた。
    さらに、yubuneにはラウンジと呼ばれる宿泊者限定のスペースがあり、電源も完備されているので集中して仕事をすることができる。しかも宿泊者なら飲み物(ビールも!)飲み放題。スナックも充実しているので東京のコワーキングスペースと同じかそれ以上の環境で仕事に集中できる。「ビールはお風呂に入ってから!」と銭湯からの生ビールを目指して、昼間の仕事がサクサクすすむ!

    2.静かにすごせる癒しの環境

    しおまち商店街の入り口に位置しており、瀬戸田港の目の前には「街のリビングルーム」ことSOIL SETODAがあり、食事やカフェ仕事にも利用できる。地元ながらの定食屋やサイクリングカフェ、お土産屋などもコンパクトに配置されているので、ふらっと気晴らしに出かけるのに丁度いい。
    とはいえ、瀬戸田はいい意味で「なにもない」エリア。数分歩けば海があるので、ビーチに行ったり、すこし丘に登ってレモン園を眺めたりと、静かにゆったりとした気分で過ごすのがベスト。夕日が沈む海を観ながら都会での暮らしやこれからの生き方を見つめ直すリフレクションには最適なのだ。

    3.なんといっても銭湯!

    Yuna Yagi

    国内外の観光客に人気の銭湯はもちろんいつでも入浴し放題。内湯のほか、変わり湯(特産品のレモンを使ったレモン湯など)もあり、尾道らしさを体感できた。昔ながらの銭湯らしさがありつつ壁面はデザインされ、アメニティも洗練されているので、ふだんの銭湯にはない非日常感を味わうことができる。そしてサウナもあり、外気浴も楽しめるから「ととのい」もできてしまう。湯上がりにはラウンジで生ビール。最高である。

    yubuneのデメリット

    生口島はしまなみ街道の中間地点。尾道からは車で30分かかるので、サイクリングまたはレンタカーの必要がある。尾道市街を観光拠点にしつつ、瀬戸田に1,2泊の滞在といったプランがおすすめ。

    まとめ

    編集部が体験した尾道ワーケーション。紹介した3スポットはいずれもニーズにかなったベストな環境だった。実際、ワーケーションをしてみると、正直最初は慌ただしい。仕事時間と遊び時間のメリハリをつけないと、どちらも中途半端に終わってしまう。そのためにも自分の中のモチベーションが大事。旅先だからこそ、仕事は集中して早く切り上げ、遊ぶ時はしっかり遊んで、ちゃんと寝る。そういうリズムを意識することが大切なように思う。
    それにしても尾道は本当に素晴らしい!今回は真夏に実行したが、冬の瀬戸内海も楽しそう。ぜひまた行きたい街なのであった。