人付き合いは時にツラく面倒だ。特に嫌な上司やお客さんに言われたあの一言、あの表情が忘れられない、なんて日も。そんな日の夜は、ドキドキの心理戦の末に凶悪犯をやっつけるサスペンス「メンタリスト」。ストレス解消の特効薬だ。
「日本でメンタリストといえばDaiGoさんが思い浮かびますが、まさにああいう感じ。メンタリズムで人の心を操って犯人を自白させたり、重要な手がかりを得たり。並外れた洞察力で人の行動や表情などを読み解いて、犯人捜査をするお話です」(ぴんこ)
Huluでシーズン7まで配信中の「メンタリスト」。CBI(カリフォルニア州捜査局)に協力するメンタリストのパトリック・ジェーンが、その能力を駆使して数々の凶悪事件の真相を暴いていく、人気のサスペンス・ドラマだ。
「基本的には毎回何らかの事件が解決する、1話完結型のストーリー。どの回も面白いほどムカつく“犯人候補”が出てくるんです」
「で、そのムカつく犯人たちが、パトリックの巧みな心理術でシッポを出して、最後にはギャフンと言わされる。その流れがとってもスカッとするんです! ザマーミロ!って叫びたくなる!」
主人公パトリック・ジェーンの捜査方法は物的証拠を積み上げていくロジカルなものではなく、目星をつけた犯人候補を心理的に誘導し、自白に追い込むパターンが多い。
「うわぁ~そうきたかぁ~!っていうドンデン返しな展開がいっぱいでドキドキしつつ、最後は無事に犯人が自白。社会的地位が高い人が犯人になることも多くて、パトリックはまさに庶民の味方!」
飄々と人を食ったような態度のパトリック・ジェーンが強者を手玉にとるシーンは、痛快そのもの。イヤな職場の上司も、いつかこんな感じでやっつけてやる!って気分になれそう。
ついでに“明日使える心理ネタ”もゲットできる
「メンタリスト」は、海外ドラマ初心者にもオススメとのこと。
「他の長編ドラマに比べるとコンパクトなのもポイント。シーズン7で完全完結して、これまでの伏線も全て回収されるし、恋愛っぽい要素も楽しめるし、海外ドラマのいいところが詰まってます」
「メッチャいいところで打ち切り!? みたいなことが海外ドラマにはよくあるけど、それがない。だから安心して観始めて大丈夫!」
また、いつも軽やかで人当たりが良いパトリック・ジェーンに隠された、“暗い過去”に関するストーリーも、ドラマの魅力のひとつ。
「実はパトリックは、自分の家族を殺した連続殺人鬼レッド・ジョンを追っていて、警察官じゃないのにCBIにいるのもそのため。何よりも勝るプライオリティーは復讐、というパトリックの二面性も、ストーリーに厚みをもたらしてます」
「宿敵レッド・ジョンとの戦いは文句なしにドキドキ! メンタリストだから、自分のことはあまり悟られないようにしないといけない。そんな中でのIQが高い人同士のだまし合いは先が読めない!」
そして忘れちゃいけないのが、このドラマだからこそ得られる、メンタリズム的な豆知識。いつの時代も人を惹き付ける心理テストの類を、手軽にインプットできる。
「たとえば、人はウソをつき始めると、自然と身体が出口のほうを向くとか。どこまで本当かは分からないけど、次の日に職場や飲み会で試したくなっちゃう!」
凶悪犯を心理の罠にハメるカタルシスと、明日使えるトリビア。ふたつが同時にかなう海外ドラマ「メンタリスト」は、現代社会を生き抜くメンタルの維持にぴったりだ。
取材・文:中山秀明
コンテンツセレクト:岡野ぴんこ
【THE MENTALIST/メンタリスト】
卓越した観察力、洞察力、推理力と、人の心を操る心理術で犯罪者の心を見抜く「メンタリスト」パトリック・ジェーン。彼がCBI(カリフォルニア州捜査局)の捜査チームとともに、凶悪事件に立ち向かう心理サスペンス・ドラマ。
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